なかなか量子論ってわかりにくいなあって思っていたけど,これは初心者にはともてよくわかるように工夫して書かれていて,大変関心しました。「超ひも理論」とか,いったいどういうこと?って思ってましたが,ようやくこの理論がちょっとだけ理解できました。要は量子と重力の統一理論のための理論だったわけですね。
量子に関するアインシュタイン派とボーア派の考え方の根本的違いがどこにあるかについても,わずかながらに理解できました。
量子(quantum)>素粒子(elementary partcle)の関係も今ひとつわからなかったのが,この本で初めてわかりました。
①アップ②ダウン③チャーム④ストレンジ⑤トップ⑥ボトム
・電子の仲間の素粒子(軽い)
①電子②電子ニュートリノ③ミュー④ミュー・ニュートリノ⑤タウ⑥タウ・ニュートリノ
73年に小林誠・益川敏英さんがクォークを6種類あることを予言,南部陽一郎さんがヒッグス粒子(素粒子に重さを与える特別な素粒子)が重さを作り出す複雑なメカニズムを提案。3名は2008年にノーベル賞をトリプル受賞しました。ニュートリノの観測でノーベル賞を小柴昌俊さんが受賞したのは2002年。
・そして力を伝える素粒子の存在
重力子はあまりに小さく見つかっていないが,3つは存在が確認されているとのこと。
過日,ヨーロッパのセルン研究所でヒッグス粒子に関して世紀の大発見と大々的な大見出しで新聞テレビがこぞって報道していたけれど,どうしても理解ができなかったが,この本でいろいろな概念の関係性がようやくちょっと理解できました。もちろんまったくの素人のレベルですが。