2022年12月15日発行
裏表紙
「第1章 すべては『ひも』でできている!
素粒子の正体は、『ひも』だった⁉
第2章 ひもの正体にせまろう!
ひもの長さは、10-34メートル
第3章 超ひも理論が予測する9次元空間
超ひも理論は、10500通りの宇宙を予測する!
第4章 超ひも理論と究極の理論
ホログラフィー原理で、強い重力もあつかえる!」
第1章
物質を拡大していくと「素粒子」にいきつく。発見されている素粒子は17種類ある。
物質を構成する素粒子の仲間(クォークの仲間6種類、電子・ニュートリノの仲間6種類)、力を伝える素粒子の仲間4種類、万物に質量を与える素粒子(ヒッグス粒子)。
未発見の素粒子の存在も予言されていて、今後ふえる可能性あり。
ひもは1種類のみ。振動のしかたなどによって違う種類の素粒子に見えると考えられている。
重力子は未発見。
第2章
ひもの長さは10-34m、太さはないと考えられている。原子の直径は10-10m、原子核の直径は10-15m。原子が銀河サイズならひもはアリのサイズ。
ひもの結合定数はわかっていない。
電子やクォーク、光子などは開いたひも、重力子は閉じたひもと考えられている。
ひもの振動は1秒間に1042回以上になると考えられている。
ひもは、1036トン(1040ニュートン)に相当する力でひっぱられている。
ひもは9次元空間で振動していると考えられている。
超対称性粒子が存在すると考えられているが、素粒子がほんとうに超対称性を持つかどうかはまだ確認されていない。
第3章
次元とは、簡単にいえば「動ける方向」の数(直行する方向の数)のこと。
9次元のひもは1次元ごとに分解して表現することは可能。
この世界には6つの次元が隠れている。
重力がとくに弱い理由は、重力子が3次元空間の“外”に漏れだしているからだと説明できる。
第4章
第5章
ホログラフィー原理を適用できれば、特別な力である重力に関する現象を、重力を含まない理論で説明できることになる。
ブラックホールに呑み込まれた3次元の空間に存在していた情報は、2次元であるブラックホールの表面に書き込まれると考えたのがホログラフィー原理の研究のはじまり。
ホログラフィー原理は空間を生み出す原理かもしれない。ホログラフィー原理が私たちの住む現実の世界に適用できるかはまだ分かっていない。
無茶苦茶、面白かった。知らない世界を、ごく平易にイメージ図を沢山取り入れて分かり易く説明してくれていた!