2014-12-15から1日間の記事一覧

鹿の王(下) 生き残った者 上橋菜穂子

1人の人間そのものの中に、カオスを抱えつつ、微妙なバランスで、命を保っている。また性の分化が始まったところで、命は次の命へとつないでいる。これだけでも十分すぎるメッセージ性がある小説だと思うが、それにとどまらず、人間はたえず他者を支配しよ…