内側から見た「AI大国」中国 アメリカとの技術覇権争いの最前線 福田直之

2021年4月30日第1刷発行

 

第5章から書き始めたら、もっと早く読み終えることが出来たと思います。

特に「『スカウター』を作った男 呉斐」で紹介されている「AR眼鏡」の汎用性の箇所を読んだあたりから、ワクワク感が半端ないです。大手航空会社、警察関係はじめ、ありとあらゆる分野にこのAR眼鏡は今後登場してくるだろう。まだ16万円と高額だが、いずれもっと安くなる。眼鏡のフレームを開発するためには福井県鯖江市の眼鏡メーカーと共同開発した。グーグルもアップルも後塵を拝している。

次に「武漢で活躍した肺炎検知AI 陳寛」の話は有名だ。医療分野でAIを活用しようと思った動機が崇高で共感が持てる。

「中国イノベーションの徒花 胡瑋煒」では、自転車シェアサービスを展開するモバイクを紹介している。過当競争に晒された昨今だが、モバイクを売却して巨額の利益を得たらしく、次に何をやってくれるか楽しみだ。

「凄腕ハッカーの偉大なる夢 劉靖康」は学生でハッカーをしていたころのいたずらが面白すぎる。360度ビデオの撮影をボタン一つで可能にするインスタ360.

「曲がるディスプレイを追い求め 劉自鴻」「ロボットをだれもが簡単に 王健軍」「農村輝かすライブコマース 梁倩娟」「QRコードで変える物流網 トマ・モリセ」は一気に読めました。