5月号は、
連載229「脳力のレッスン 特別篇」尖閣問題の本質と外交的解決策の模索ー中国と正対する筋道を求めて 寺島実郎
しか取り上げていなかったが、改めて手にしてみると、
特集1では 人新世とグローバル・コモンズ
特集2では 貧困と格差の緊急事態
小特集では 剥奪される民主主義
と題して 「香港危機とは何かー名前のない運動と民主化の終わり」倉田徹
などの論考があり、
緊急特集として ラムザイヤ―・スキャンダル
が組まれていた。
「ラムザイヤー論文はなぜ『事件』となったのか」茶谷さやか
「ラムザイヤ―論文の何が問題かー日本軍『慰安婦』をめぐる”契約論”を検証する」吉見義明
の2本は、そもそもラムザイヤ―論文の存在も、それに対して論争が起きていることもスルーしていた私にとって、勉強不足を痛感させられた。
ハーバード・ロースクール教授マーク・ラムザイヤ―はいわゆる否定論者であり、この論文が依拠する出典先を確認した上での撤回要求が巻き起こり、騒動になっていたというのだ。この結末がどうなるかについて、注視したい。