2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

幻の声 髪結い伊三次捕物余話 宇江佐真理

2000年4月10日第1刷 2015年12月20日第24刷 裏表紙「本業の髪結いの傍ら、町方同心のお手先をつとめる伊三次。芸者のお文に心を残しながら、今日も江戸の町を東奔西走…。伊三次とお文のしっとりとした交情、市井の人々の哀歓、法では裁けぬ浮世のしがらみ。目…

昭和史入門《下》 保阪正康

2020年11月20日発行 目次 第4章 経済大国の表と裏の構図 昭和後期 第5章 昭和を語り継ぐ精神 あとがき(結語にかえて) (付)「昭和史入門」のための読書案内 ・昭和後期を①昭和35年6月までの政治主導時代②昭和48年10月の田中角栄内閣時の石油ショックま…

昭和史入門《上》 保阪正康

2020年11月20日発行 目次 まえがき(序にかえて) 第1章 昭和という時代の俯瞰図 第2章 軍事主導体制の崩壊 昭和前期 第3章 再生日本と新生日本の対立 昭和中期 著者なりに昭和史を学ぶ上での視点を提示し、わかりやすく解説した本だと思う。深みがあると…

春風伝《下》 葉室麟

2018年5月20日発行 晋作の周辺では、玄瑞、周防が死に、井上多聞も九死に一生を得る。長州を出て九州遊説の中で長州を見たいと思った晋作だが、中岡慎太郎から西郷と会い、薩長同盟を勧められて、西郷に出会い、それしか俗論派の藩を倒し、倒幕の道がないこ…

未来実現マーケティング 人生と社会の変革を加速する35の技術 神田昌典

2022年5月27日第1版第1刷発行 帯封「変わらない組織、実現しないアイデア、先の見えない人生… あなたに足りないのはたった一つ 変化を起こす力だ マーケティング 15万部ベストセラー『2022』から10年。SDGs×Marketingで導き出された斬新かつ超実践的な未来論…

春風伝《中》 葉室麟

2018年5月20日発行 上海で晋作は周美鈴らを逃がすために命を懸ける。何故にそこまでするのか聞かれて美鈴の国を思い義のために戦う心に触れたからだと答える。帰国早々に晋作は蒸気船を藩の許可を得ず購入。晋作は雅楽を自害に追い込んだ玄瑞のやり過ぎに自…

一冊でわかる韓国史 世界と日本がわかる国ぐにの歴史 監修:六反田豊

2021年11月30日初版発行 帯封「勧告って、興味深い。朝鮮半島で何が起きてきたのか? コラム『そのころ、日本では?』でグローバルな感覚も身につく!」「教科書よりもわかりやすい 韓国の誕生までと、現在に至る半島の歴史」 表紙裏「朝鮮半島は、私たちが…

春風伝《上》 葉室麟

2018年5月20日発行 諱(いみな)を春風というので、「春風伝」。晋作は通称。長州藩士高杉小忠太の嫡男。小忠太は定広が世子となってから小姓役を務め、晋作も後に小姓役を務める。藩で役職を持ちつつ、維新で大事な役目を果たすというところに、他の維新の…

賢い人の秘密 天才アリストテレスが史上最も偉大な王に教えた「6つの知恵」 クレイグ・アダムス 池田真弥子・訳

2022年12月13日第1刷発行 表紙「01演繹 賢い人には論理力がある。 02帰納 賢い人は自分を疑う。 03類推賢い人はたとえ話がうまい。 04実体 賢い人はでたらめを見抜く。 05意味 賢い人は曖昧さを避ける。 06証拠 賢い人は『ひとつの真実』に縛られない。」 帯…

氷壁(下) 井上靖

1997年10月20日発行 遺体にくっついていたザイルを持ち帰った魚津は、切口から科学的な結論が出ることを期待する。魚津からザイルを預かった上司は八代に切口を託して新しい発見がないか見て貰いたいと頼むが八代は美那子の顔色が変わったのを見て拒絶する。…

なぎさだより《逗子・葉山・鎌倉》暮らし歳時記 橋出たより

2023年2月27日初版第1刷発行 帯封「鎌倉出身、逗子在住の著者が紡ぐ、クスッと笑える日常エッセー。リズム感溢れるタッチで、四季の魅力と娘の成長を綴る。」「やたらと『勝ち組』『負け組』に分類したがる人たちがいる。そんな人たちに、もう一つあるよ、と…

氷壁(中) 井上靖

1997年10月20日発行 ナイロンザイルの実験は、原糸を製造している八代教之助の会社が行うことになり、教之助が担当になったことを妻の美那子に告げる。美那子は小坂が自殺したのではないか、魚津は自分をかばってくれているのではないかという思いが頭をもた…

歴史と私 史料と歩んだ歴史家の回想 伊藤隆

2015年4月25日発行 帯封「日記・書簡の史料収集、歴史観論争、そして政界、官界へのオーラル・ヒストリー 近現代史を切り拓く」 表紙裏「日本近現代史研究を牽引してきた大家が、八〇年以上にわたる自らの歩みを語る。若き日の共産党体験、歴史観をめぐる論…

氷壁(上) 井上靖

1997年10月20日発行 登山家の魚津恭太は穂高を一人で登った帰り、登山仲間の小坂乙彦に会う。そこに人妻の八代美那子が訪ねてきた。魚津はその場を立ち去ったが、八代が魚津を追いかけてきた。一度関係を持った後、魚津が言い寄って来て困るので、それを自分…

日本外史 幕末のベストセラーを「超」現代語訳で読む 頼山陽 長尾剛

2010年1月5日第1版第1刷発行 帯封「龍馬も読んだ。篤姫も読んだ。志士たちを魅了した歴史書には、いったい何が書かれていたのか?」「平将門から徳川家康まで、武士の歴史はこんなに面白い!」 目次 まえがき 第一部 頼山陽言いたい放題! 論賛編 第1章 源…

秋萩の散る 澤田瞳子

2019年10月15日初版発行 帯封「左遷された道鏡に囁かれた邪な誘い」 裏表紙「阿倍女帝こと孝謙天皇に寵愛され、太政大臣禅師や法王などの高職に就いていた頃の面影は、もはやない。女帝の死後すぐに下野国薬師寺別当に任ぜられた道鏡は、空ばかり見て過ごし…

中高数学 ニュートン式超図解 最強に面白い‼ 中学高校の数学のエッセンスがこの1冊ですべてわかる‼ 監修:小山信也

2022年9月15日発行 イントロダクション 数学は、数や量、図形などの性質を探る学問 第1章 「数」を使いこなそう 負の数を使えば、過去や反対方向をあらわせる! 第2章 「関数」を使いこなそう 数を入れる答えがポン! 関数は、答えをつくる装置 第3章 「微…

親鸞 完結篇(下) 五木寛之

2014年11月1日第1刷発行 東国の妙禅坊から誘われて善鸞一家は東国へと旅立つ。唱導によって成功を収めたかに見えた。が親鸞からの教えを守らず、親鸞面授の東国の弟子たちと対立し、最後は親鸞から義絶される。都では竜夫人が遵念寺を建立するために莫大な費…

日本4.0 国家戦略の新しいリアル エドワード・ルトワック 奥山真司・訳

2018年9月20日第1刷発行 帯封「世界的戦略家による緊急提言! 内戦を完璧に封じ込めた『1.0』江戸、包括的な近代化を達成した『2.0』明治、弱点を強みに変えた『3.0』戦後。そしていま、日本は自ら戦える国『4.0』に進化する!」「日本に核武装はいらない。…

親鸞 完結篇(上) 五木寛之

2014年11月1日第1刷発行 都に戻った親鸞。9年が過ぎる。西洞院で長男の善鸞らと静かに暮らす。怪僧・覚蓮坊はかつて親鸞と一緒に叡山に登った良禅。親鸞への愛が憎しみに変わり、親鸞の夢を潰したい。申丸に親鸞の書いた『教行信証』を盗み出せと命じる。申…

歴史を知る読書 山内昌之

2023年4月28日第1版第1刷 帯封「これぞ、『知』の醍醐味 歴史家が本の読み方を語り、名著75冊を厳選して紹介」 「□私の読書法…大きめの付箋と二色のマーカー □『エネルギーの人類史』…先史から現代へ変遷見渡す □『Humankind 希望の歴史』…小社会では親切で…

親鸞 激動篇(下) 五木寛之

2012年1月14日第1刷発行 恵信と平和な日々を暮らす。長男良信と次男明信が誕生。施療所には法螺房弁才が医師としてやって来る。4年8か月経って、法然が京に戻ることが許されるとの報とともに親鸞にも赦免状が届く。その矢先、上人の訃報が届く。親鸞は、自…

日本故事物語1 特選生きる心の糧 池田弥三郎

2015年4月30日発行 例えば、「阿漕が浦」を取り上げてみる。 落語の「西行」の話を紹介した後、染殿が「阿漕であろう」と言ったのは、 伊勢の海 阿漕が浦にひく網も、度重なれば、あらわれにけり という古歌の心で、度重なっては浮名が立とうということだっ…

親鸞 激動篇(上) 五木寛之

2012年1月14日第1刷発行 帯封「絶対に面白い!そして、感動する。海がある。山がある。川がある。すべての人々に真実を伝えたい。流罪の地・越後へ向かった親鸞は、異様な集団の動きに巻き込まれる。累計100万部突破の、前作『親鸞』につらなる超大作」 京か…

西田幾多郎と国家への問い 嘉戸一将

2007年2月10日初版第1刷発行 帯封「1941年の西田の田中宛書簡(新資料)から、全面戦争に突入する危機の時代に、西田の法あるいは国家の正統性をめぐる探求を跡付ける。グローバル化による国家の枠組みの流動化、憲法議論をひかえた日本の現状を考察するうえ…

親鸞(下) 五木寛之

2010年1月1日第1刷発行 帯封「極悪人も本当に救われるのか?!愛と暴力、罪と罰に苦しみながら、時代の激流に挑む青年の魂の彷徨。全国27新聞に連載、二千四百万読者が熱狂した長篇、ついに刊行!講談社創業100周年企画」 法然の門下となり、綽空と名乗る。恵…

清崎敏郎の百句 俳句は足でかせぐものだ 西村和子

2017年6月15日初版発行 表紙裏「虚子の言う『花鳥』は、自然界を総称したものと受け取れるが、人間もまた造化の主に造られ、生かされる存在であるという認識のもとに成り立っている。その証拠に、虚子の作品はいわゆる自然詠のみに収まらない。人事、人情を…

親鸞(上) 五木寛之

2011年10月14日第1刷発行 2014年9月24日第4刷発行 京の鴨の河原で競べ牛を見に行った8歳の忠範は、牛頭王丸に突き殺されそうになった。その時、河原坊浄寛に助けられ、以後、ツブテの弥七や法螺房弁才などの河原者たちと親しく交わる。日野家の召使い犬丸か…

エコノミストの父が、子どもたちに これだけは 教えておきたい 大切なお金の話 増補・改訂版 第一生命経済研究所首席エコノミスト

2023年4月5日初版発行 帯封「高校の『金融・投資の授業』、成人年齢18歳に対応。中高生のための『お金の教育』決定版 家庭・学校では教えきれない『お金』の知識をエコノミストに学ぼう 中学国語教科書(令和3年・東京書籍『新しい国語3』に掲載されたもの…

蒼天見ゆ《下》 葉室麟

2019年6月10日発行 お文と東京に出て来た六郎だったが、どうやら東京に出ているとの話が追い払うための嘘だったようだ。お文が借りた貸家で一緒に暮らす。熊谷で裁判所雇員の口を見つけて転居。ある時、ふとした用事で家に戻るとお文が六郎の見張り役を務め…