教養としての日本史 偉人たちの人生図鑑 監修:山﨑圭一

2021年4月22日第1刷発行

 

001厩戸王聖徳太子) 世間は虚り仮りにして唯仏のみ是真そ

002天智天皇中大兄皇子) 豈、天孫を以て鞍作に代へむや

003天武天皇 およそ政の要は軍の事なり

004行基 山鳥のほろほろと鳴く声聞けば 父かとぞ思ふ 母かとぞ思ふ

005聖武天皇 夫れ、天下の富を有つは朕なり 天下の勢いを有つは朕なり この富と勢いを以ってこの尊き像を造らむ

006桓武天皇 葛野(かどの)の大宮の地は山川も麗しく四方の国の百姓の参出で来む事も便りにして云々

007最澄 因なくして果を得、この処あることなく、善なくして苦を免がる、この処あることなし

008空海 仏法遥かに非ず 心中にして即ち近し

009菅原道真 東風(こち)吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘るな

010紀貫之 人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける

011平将門 人の世は、必ず撃ち勝つを以て君と為す

012藤原道長 この世をばわが世とぞ思ふ 望月の欠けたることもなしと思へば

013清少納言 春はあけぼのやうやう白くなりゆく山ぎはすこしあかりてむらさきだちたる雲のほそくたなびきたる

014紫式部 めぐりあひて見しやそれとも分かぬまに雲がくれにし夜半の月かな

015平清盛 頼朝が頭をはねて我が墓の前にかくべし

016源頼朝 今度は天下之草創なり もっとも淵源を究め行はるべく候

017運慶 遂に明治の木には到底仁王は埋っていないものだと悟った それで運慶が今日まで生きている理由もほぼ解った【夏目漱石夢十夜』第六夜】

018北条政子 故右大将軍の恩 既に山岳よりも高く 溟渤(めいぼつ)よりも深し

019藤原定家 来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ

020親鸞 善人なほもて往生をとぐ いはんや悪人をや

021後鳥羽上皇 人もをし人もうらめしあぢきなく夜を思ふゆゑに物思ふ身は

022北条泰時 神社を修理し、祭祀を専らにすべき事

023道元 人は必ず陰徳を修すべし

024日蓮 釈迦仏を御使として霊山浄土へ参り逢わせ給へ

025北条時宗 御家人己下 軍兵等は守護の命に随い防戦の忠を致すべし

026吉田兼好 代々をへて をさむる家の 風なればしばしぞ さわぐわかのうらなみ

027後醍醐天皇 身はたとえ南山の苔に埋るとも魂魄は常に北闕の天を望まんと思う

028楠木正成 合戦の勝負必ずしも大勢小勢に依らず

029足利尊氏 良し悪しと人をば言ひてたれもみな わが心をや知らぬならん

030足利義満 たのむかな 我がみなもとの石清水 ながれの末を神にまかせて

031一休宗純 成仏とて別に尊き光も放ち 奇特をも見せ申候事は有まじく候

032北条早雲 少しの隙あらば、物の本をば文字のあるものを懐に入れ常に人目を忍び見るべし

033足利義政 咲き満ちて花より外に色もなし

034千利休 稽古とは一より習ひ十を知り 十よりかへるもとのその一

035織田信長 臆病者の目には、常に敵が大軍に見える

036豊臣秀吉 露と落ち 露と消えにしわが身かな 浪速のことも夢のまた夢

037徳川家康 人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し急ぐべからず

038石田三成 裏切りしたるは武将の恥辱

039伊達政宗 曇りなき心の月を先だてて浮世の闇を照らしてぞ行く

040徳川家光 肥後よ宗家を頼みおく

041井原西鶴 浮世の月見過ごしにけり末二年

042松尾芭蕉 旅に病んで夢は枯野をかけめぐる

043徳川綱吉 思無邪

044近松門左衛門 芸は実と虚との皮膜の間にあるものなり

045新井百石 世にしらるべきほどの儒生ともなりなんにはその疵は殊に大きにこそなりぬべけれ

046徳川吉宗 苦を逃れんとすれば義に背くこと多し

047田沼意次 御忠節之事 仮りニも忘却致されまじく候

048本居宣長 才のともしきや、学ぶことの晩きや、暇のなきやによりて、想いくずおれて

とまることなかれ

049杉田玄白 始めて発するものは人を制し 後れて発するものは人に制せられる

050伊能忠敬 人間は夢を持ち、前へ歩き続ける限り、余生はいらない

051上杉鷹山 為せばなる為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

052松平定信 尤一々同列へも申談可然との上旨を伺、決するなり あしければ死すべし

053葛飾北斎 天我をして五年の命を保たしめば真正の画工となるを得べし

054小林一茶 やせ蛙まけるな一茶これにあり

055間宮林蔵 地つづきになどなっていない 陸地の果てからは広い海だ

056大塩平八郎 大人は斃れて而る後に休む

057水野忠邦 くみてこそ むかしもしのへ ゆく川の かへらぬ水に うかふ月かけ

058歌川広重 東路に筆をのこして旅の空 西のみ国の名ところを見ん

059井伊直弼 勅許を待ざる重罪は甘んじて我等壱人に受候決意

060勝海舟 行蔵は我に存す 毀誉は他人の主張 我に与らず

061岩倉具視 我国小なりといえども誠によく上下同心その目的を一にし務めて国力を培養せば宇内に雄飛し万国に対立するの大業甚だ難しきにあらざるべし

062西郷隆盛 講学の道は敬天愛人を目的とし身を修するに克己を以て終始せよ

063吉田松陰 道を明にして功を計らず義を正して利を計らず

064大久保利通 おはんの死と共に新しか日本がうまれる強か日本が

065桂小五郎木戸孝允) 人の功を取って我が拙を捨て 人の長を取って我が短を補う

066岩崎弥太郎 碌々人下に立つのは死すとも肯わず これはわが性である

067福沢諭吉 学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり 無学なる者は貧人となり下人となるなり

068坂本龍馬 日本を今一度せんたくいたし申候

069土方歳三 たとえ身は蝦夷の島根に朽ちるとも魂は東の君やまもらむ

070榎本武揚 冒険は最良の師なり

071天璋院篤姫) 徳川家へ嫁しつき候うえは当家の土となり候

072板垣退助 吾死スルトモ自由は死セン

073徳川慶喜 我等は又天下の安からんが為に徳川家の政権を朝廷に還し奉るなり

074大隈重信 諸君は必ず失敗する 成功があるかもしれませぬけれども成功より失敗が多い 失敗に落胆しなさるな 失敗に打ち勝たねばならぬ

075山県有朋 蓋国家独立自衛の道に二途あり 第1に主権線を守護すること 第2には利益線を保護すること

076高杉晋作 おもしろきこともなき世をおもしろく

077渋沢栄一 もうこれで満足だという時はすなわち衰える時である

078伊藤博文 依頼心を起してはならぬ 他力はいかぬ 自力でやれ

079田中正造 真の文明は山を荒さず川を荒さず村を破らず人を殺さゞるべし

080東郷平八郎 皇国の興廃 此の一戦に在り 各員一層奮励努力せよ

081辰野金吾 一つもない俺は一生懸命やったがダメだったなあ

082高橋是清 一足す一が二 二足す二が四だと思いこんでいる秀才には生きた財政は分からない

083犬養毅 話せばわかる

084小村寿太郎 私の真正の仕事はこれからである 私の苦労はこれからであります

085原敬 もし日本に欠点ありとすれば寧ろ謙譲に過ぎ遠慮に失する

086森鴎外 日の光を借りて照る大いなる月たらんよりは自ら光を放つ小さな灯火たれ

087新渡戸稲造 武士道は知識を重んじるものではない 重んずるものは行動である

088津田梅子 真の教育には物質上の設備以上にもっと大切なことがあると思います それは一口に申せば教師の資格と熱心とそれに学生の研究心とであります

089夏目漱石 あせってはいけません ただ、牛のように図々しく進んでいくのが大事です

090正岡子規 柿くえば鐘が鳴るなり法隆寺

091樋口一葉 一番大切なことは親兄弟の為や家の為にすることです

092野口英世 努力だ勉強だそれが天才だ 誰よりも三倍、四倍、五倍勉強する者それが天才だ

093与謝野晶子 私は青春の日の愛に目覚めたのです

094東条英機 さらばなり 苔の下にてわれ待たん大和島根に花薫るとき

095石川啄木 はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る

096芥川龍之介 阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている

097宮沢賢治 かなしみはちからに 欲りはいつくしみに いかりは智慧にみちびかるべし

098佐藤栄作 沖縄の祖国復帰が実現しない限りわが国の戦後は終わらない

099湯川秀樹 一日生きることは一歩進むことでありたい

100手塚治虫 人を信じよ しかしその百倍も自らを信じよ

 

日本史の中で人名に注目を当てて復習することができる本、という感じですかね。