2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

魔術師 イリュージュニスト ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳

ライムシリーズ第5作目。 魔術師とジェフリー・ディーヴァーの取り合わせは最高。これぞライムシリーズの真骨頂と思う読者は多いのではないかと思う。

扼殺のロンド 小島正樹

密室殺人事件が次から次へと登場する、いわゆるミステリー王道小説。暇な時にはそれなりに楽しめる作品だと思います。小島作品はもうちょっと読んでみようかなと思わせる力量は十分ありだと思います。

数に強くなる 畑村洋太郎

収穫量低減の法則を考えるとき、完璧主義はコストパーフォーマンスが悪くなる(213頁)という趣旨の指摘は、目からうろこが落ちる思いがした。最初の2割の労力で8割の成果が達成されるという収穫量低減の法則、それから全体を見て改革すべき相手とテーマを見…

サラバ!(下) 西加奈子

やはり上巻はすべて下巻の伏線でした。下巻だけ読んでも分からないし、上巻だけだと何の小説なのかも分からない。そういう意味で上下通読して、初めて小説(物語)を読んだという気がする本でした。第152回直木賞受賞作はうなづけます。

サラバ!(上) 西加奈子

45万部も売れているそうだ。帯封につられて買ってしまった。前半はどうってことないような小説だと思う。後半に期待したい。

王とサーカス 米澤穂信

三冠達成はうなづける。『このミステリーがすごい!2016年版』国内編ベスト10・第1位、〈週刊文春〉2015年ミステリーベスト10/国内部門・第1位、「ミステリが読みたい!2016年版」国内篇・第1位。サーカスというタイトルは絶妙。真ん中まで読まないとタ…

限界点 ジェフリー ディーヴァー・土屋晃 (翻訳)

警護官コルティを主たる登場人物にした作品。ライムシリーズとは異なり、警護官と殺人者との知恵比べというスタイルになっている。後半は、ライムシリーズのようなスピード感が出てくるが、前半は正直長すぎという感じがします。前半で一度ストップしてしま…