*財団法人
放射線従事者中央登録センターに、かつて
原発内労働者として働いていた筆者がセンターを訪ねて自分の体内にどれだけの量の
放射性物質が蓄積したのか、内部被ばく量を知りたいと思い、出向いたところ、「教えられない」と断わられたと記載されています。その理由が「プライバシーにひっかかるから」とのこと。本人が求めているのにプライバシーを理由に拒否している理由がわかりません(329~330頁)。
*同センターは、全国規模で、
放射線事業従事者一人一人の
放射線量を正確に一元的に管理することを目的にしているようだが、従業員に対する情報開示は同センターではしていないとのは本当なのだろうか。もしそうだとしたら、従業員は事業者に対して求めれば教えてもらえるのだろうか?
*しかも労働者に対する医学面でも追跡調査は一切なされていないとのこと。労働者の
1984年3月末時点の登録者件数は17万4560名らしく、原爆による
広島市民の死亡者は69年までで約20万名と言われているのと比較しても、この放置の現実は恐ろしいです。
*ちなみに、この本は、
平成23年5月31日発行の本です。