一房の葡萄 有島

児童文学者の短編集。クラスでの絵の具の盗み、妹が沖に流される事件、囲碁の玉を飲み込んでしまう話、火事と犬の話全編が、子供の目線で描かれていて、それもただならぬ臨場感溢れる筆致で書かれているのに驚いた。昔々読んだのだろうが、その時はきっと当たり前の心象描写だと感じてしまい、あまり記憶に残らなかったのだと思うが歳を重ねてから読むと.改めて色々感じるものだ。