2023-08-14から1日間の記事一覧

一絃の琴《中》 宮尾登美子

昭和59年10月10日発行 苗の一絃琴塾に蘭子が、その後、雅美と雪江が入門する。蘭子は才色兼備で人に後れを取るなと言われて全てに誰にも負けない努力を積み重ねて成長していく。入門時に苗の一絃琴を聞いて絹糸のもつれた音と評した蘭子と、人を慰めることの…

一絃の琴《下》 宮尾登美子

昭和59年10月10日発行 40年の時が経過した。あれ以来、一絃琴に触れなかった蘭子だったが、終戦後2年して高知放送局から一絃琴をラジオで流す企画が持たれ、稲子と蘭子の2人に白羽の矢が当たった。81歳で苗も、公一郎も、また蘭子の夫も既に亡くなり、…