スランプ克服の法則 岡本浩一

昔読んだ本。オーケストラ演奏では、斉藤メソッドという鍛練法が知られているらしい。ひとつのオーケストラ曲を選ぶと、おびただしいエネルギーを注入して、その一曲だけを長い時間をかけて仕上げていく。ときには、半日かけて、数小節しか進まないということがあったそうである。ところが、このくらいに精密に一曲を仕上げていくと、ある時点から、曲というもの、演奏という行為について、目が開けるようになるということである(173頁)