里山資本主義 藻谷浩介 NHK広島取材班

裏表紙に「木屑で発電し、石油・石炭の値段に左右されない地域経済を営む町がある」「超高齢化社会の島で、自分も地域も利益をあげる方法がうまれた」「オーストリア等ではエネルギー革命が起き、木材が今後の経済を握った」とあるが、ここにコンパクトな新しい発見がある。
ちなみに、本文247頁には「ビジネスや技術の最先端を切り拓こうとする日本人の多くは、ただ儲けたいのではない。むしろ、儲け以上に「理想」が大事なのだ。自分の目指す「人として、地域として、国としての生き方」を実現するためのビジネスや技術でありたいのだ」とあるが、ここに筆者の暖かいまなざしを感じ、とても共感できた。