半端なき教養を身につけた後であるからこそ初めて書ける真の読書術を開陳した書物。新書ではあるものの、読み応え十分。最近西洋絵画にちょっとだけ興味がわいてきたので「聖書に次いで広く読まれた書物」で「これを知らなければ、ヨーロッパの絵画を楽しむことはできません」と書かれていた「黄金伝説」(
ヤコブス・デ・ウォラギネ著前田敬作 今村孝訳
人文書院)を読んでみようと思いきや、これが大変な大部。手前の入門書から手にして勉強してみようとは思ったが、たった1行ではあるが、大変な読書量であることはこの一例
からしても歴然。まだまだ己の未熟さを恥じいるばかりだ。