ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 今野春貴

著者が代表を務めるPOSSEで受けた労働相談から見えてきたブラック企業の実態を冷静なタッチで暴いた一書。個々の問題だけを解決するだけではよしとせず、戦略的思考をもって、社会問題として解決しようとする姿勢には共感が持てる。若者の特徴としてマスコミ的にパターナリズムに語られている報道は、ブラック企業を存続させている大きな過ちを犯しているとの警告は、とても重要なメッセージだと痛感した。