「日本」論 東西の”革命児”から考える 佐藤優

「本書は、私の強い危機意識から生まれた作品である」
時代は乱世。敗北の危機を日本が抜け出すためにー。史上、異色の改革者•日蓮とルター、その時代を動かした”力”をつかみ取る!

時空を経て、お互いにはコミュニケーションを取らなかった日蓮とルターではありますが、危機の時代における危機意識はよく似ています。二人とも、人間の改造、変化が先決といいます。抽象的に変わるのではなく、人間の実態が変わることによって、社会が変わっていく。そして、社会が変わっていくことによって国家が変わっていくのだ、という考えです(221p)。