2023-06-21から1日間の記事一覧

市塵(下) 藤沢周平

1996年5月10日発行 家宣の死後、間部は家宣の遺言を実行するには白石の力が今後も必要だと説得する。儒者の室鳩巣からは引退勧告の手紙が届く。しかし白石は、聖人の学は今の世に生かさねばならぬ、それが孔子の「春秋」を遺した意味でもあると考え、政治の…

佐藤鬼房の百句 成熟に抗して 渡辺誠一郎

2021年4月20日初版発行 表紙裏「鬼房は蛇笏賞の受賞の際、自らを『翼を欠いた鳥』に喩え、『永遠の飛翔願望』を抱くと語った。『地を這うばかりの哀しい存在』であり、『土俗に愛憎を傾けすぎる』とも。それは生きることへのしたたかな強さそのものであった…