こまった時に思い出され
用がすめば すぐ忘れられる
ぞうきん
台所のすみに小さくなり
むくいを知らず
朝も夜もよろこんで仕える
ぞうきんになりたい
水道工事をしている人たちのそばを通りながら語って聞かせる母親の言葉(47頁)
「おじさんたちが、こうして働いてくださるおかげで、坊やはおいしい水が飲めるのよ。ありがとうといって通りましょうね」
「坊やも勉強しないと、こういうお仕事をしないといけなくなるのよ」
*親が子供に伝える価値観、結局は親がどういう価値観を持っているかが重要だ。
「堪忍のなる堪忍は誰もする。ならぬ堪忍、するが堪忍」渡辺和子氏の母の言(51頁)。
不機嫌は立派な環境破壊(62頁)。
ぽっかり開いた穴からこれまで見えなかったものが見えてくる(72頁)。
50歳になった時に開いた「うつ病」という穴。病気という人生の穴は、それまで見ることのできなかった多くのものを、見せてくれた。それは、その時まで気づかなかった他人の優しさであり、自分の傲慢さでした。