大東亜論 巨傑誕生論 小林よしのり 2014年1月13日

西郷隆盛の遺志を継ぐ者 玄洋社頭山満の勇躍を見よ」(帯封)
当時の豪傑人気投票(明治41年冒険世界)で、乃木希典大隈重信田中正造といった面々を抑えて断トツ1位に選ばれたという。この本を読むまで名前すら知らなかった。
当時は知らない人がいないというほどの国民的人気があった人物だったそうだ。それがなぜ現代人はあまり知らないのだろうか(そこには一定の思惑・背景があったと想像する以外にない)。大隈重信を暗殺しようとした来島恒喜が自決したため、頭山は罪に問われず、不平等条約の改正も中止になったという。「無私」の精神の手本として頭山満の伝記を杉浦重剛(帝王倫理を受け持っていた教育係だそうだ)が献上することにしたほどの人物とあって、なおさらびっくり。西郷の死後に西郷宅を訪ねて精神を学びに行っている。今西郷と評されていたとも。「大西郷遺訓」はまだ読んでいないので、一度学びたいと思う。