日本の医療制度が、これから
アメリカ型に進むのか、
キューバ型に進むのか、ということをテーマに置いた衝撃的なルポです。多くの人が絶賛している理由がよくわかります。
キューバが
経済制裁で苦しい中、国家予算を医療に投資し、完全無料の
医科大学を設立し、今や5万人の医師を世界66か国に派遣するという医療外交を推し進めているという事実すら知らなかった。かたや医療特区という
アメリカによる強い影響下で成立した東京都の医療分野でこれから起きる事態は
アメリカ型の皆保険制度の実質的破壊状態と予測する筆者の分析は鋭いと思います。堤さんのシリーズはいつも大変勉強になります。