スクラップ・アンド・ビルド 羽田圭介

第153回芥川賞受賞作。なので、それなりに面白いだろうと期待して読んだけど、介護の仕事をする孫と、介護を要する祖父との日常的な関係の中で、孫の毒々しい内心を綴り続けている、そんな小説のようにしか読めず、面白いとは思えなかった。どうしてこれが受賞作に選ばれたのか、理由が知りたい、と正直に言えば思ってしまった。