2023-08-05から1日間の記事一覧

遠き落日《四》 渡辺淳一

2007年5月20日発行 第15章 ニューヨーク(2) ニューヨークに戻ると腸チフスで2カ月余入院した。退院したが腸チフスを再発させ再入院。退院すると今度は虫垂炎。42歳の厄年だった。 第16章 黄熱 研究に行き詰まりを見せていた英世は、アメリカ全体の社会問…

遠き落日《三》 渡辺淳一

2007年5月20日発行 第11章 デンマーク コペンハーゲンの国立血清研究所所長のマドセン博士の下で1年程研究生活を送る。その間、日露戦争が起こり、十篇の論文をまとめた。 第12章 ニューヨーク(1) ニューヨークに戻ると、ロックフェラー研究所の主席助手…

遠き落日《二》 渡辺淳一

2007年5月20日発行 第5章 北里研究所 英世はカールデンの『病理学細菌学検究術式要綱』を翻訳して金儲けすることを考えたが、完成しなかった。ただ、この本を熟読するうちに細菌学を専攻する決心が出来上がった。だが、あくまできっかけにすぎず、細菌学を…