一生、元気でいたければ50歳からは「食べやせ」をはじめなさい 森由香子

2023年1月25日第1刷

 

帯封「50代のダイエットは健康寿命の分岐点! 筋肉をつけながら、脂肪を落とす 最新栄養学から導き出した食べ方とは」「50代のダイエットは、若い頃のダイエットとはまったく違います! ・50代のダイエットは、実はやせなくていい!? ・ホルモンの低下で、脂肪がつきやすくなっている ・太る人ほど栄養素が足りていない… ・太ったまま60代を迎えると、高確率で寝たきりに! ・食事の前に飲むだけで、やせる飲み物とは ・『ごはんは太る』の思い込みを、まず捨てましょう ・『間食に野菜サラダ』が、更年期太りを解消する」

表紙裏「50代がラストチャンス! いま手を打たないと、将来が心配です…」

 

はじめに 60代に入ると筋肉量の低下が加速し、基礎代謝も落ちて、どんどんやせにくい体になっていく。4500人あまりの患者さんと向き合った著者は、50代はダイエットのラストチャンスだとつくづく感じるという。

 

・きのこの食べ過ぎは太る危険が! えのきだけやエリンギはさといもと同じカロリーがある。

・食欲を抑えるセロトニンは腸で90%が作られるので、腸内環境を整えることは大事。

・食べていないのに太るということは実際にはまずない。野菜をよく食べているのに太るという人の中にはオリーブ油、ドレッシングをたっぷりかけて食べていた人がいた。要するに結局カロリーオーバーしていたということがほとんど。

・運動せずに生活しているラットのほうが運動しているラットより食欲がわく。運動後は食欲抑制ホルモンが30分~45分ほど出ている状態が続く。

・タンパク質&野菜ファーストの食事を心がける。

・ごはんはできるだけ冷めた状態で食べた方が消化されにくく太りにくい。高野豆腐は素晴らしい食材なのでもっと意識して食べよう。

・やせたいなら夕食での揚げ物は厳禁。

・食事の前に飲むだけで、やせる飲み物とは⁉ かつおのだし汁です。温かい麦茶やハーブティを飲む。白湯をゆっくり飲む。食事の前に冷たいビールを飲むのはもうやめよう。

・夜は、唐辛子を使った鍋がおすすめ 食事誘発性体熱産生(DIT)が夜になると低くなるのでこれをあげることは肥満防止につながる。

・「間食に野菜サラダ」が、更年期太りを解消する。

・夕食を取らずに帰宅後に食べるのは空腹感が強いため必要以上に食べてしまいがち。軽く夕食を取り帰宅後に主菜と副菜を食べる方が血糖値の変動幅を抑制でき太りにくい。

・食後は血糖値が上がり易くなるので洗い物をするなど簡単な作業を習慣にした方がよい。

・咬む回数の理想は一口30回。

・細胞を若返らせるオートファジーは睡眠中に活発になるので、夕食は寝る3時間前にすませておいた方がよい。夕食に脂っこい食事をしたり満腹まで食べてすぐに寝るとオートファジーの活性化が妨げられてしまう。

・太ったまま60代を迎えると要支援・要介護の確率がぐっと上がる。寝たきりになる確率も高くなる。

・60代は腸内フローラに大きな変化が訪れ悪玉菌が増え始める。

・肥満だと脳内でアミロイドβが蓄積される理由は分かっていないが、アルツハイマー認知症が発症しやすくなる。

日本肥満学会の肥満の定義はBMIが25以上。

 

結局、知らず知らずのうちにカロリーオーバーの食事を続けている、運動が足りない、特に夜の食事が遅くて脂っこいものを食べてから寝ている、しかもアルコールも飲むことが多い。それでは痩せられないのは当たり前という現実を改めて突き付けられた。反省してわが身に生かさないといけない。