自分の時間 1日24時間でどう生きるか アーノルド・ベネット 渡部昇一訳・解説

1990年2月10日第1刷発行 1999年1月30日第10刷

 

はじめに「自分の時間」再発見

第1章 1日1日に奇跡をもたらす

第2章 「本業」以外に知的好奇心に満足させるものをもて

第3章 24時間の枠を最大限に生かす心構え

第4章 自分の精神・肉体を養うための「内なる1日」

第5章 1日90分は必ず心をたがやす時間に使え!

第6章 情熱と活気に満ちた1週間をつくる秘訣

第7章 思考を集中するひとときをもつ

第8章 「内省的な気分」を大切にする

第9章 「知的エネルギー」はどうやって生まれてくるのか

第10章 「もののわかる心」をもつこと

第11章 読書好きなあなたへ―人生に「利息」を生むアドバイス

第12章 財布にはまっさらな24時間がぎっしりと詰まっている

訳者解説 渡部昇一

 

・100年以上も前の古典的名著として読み継がれている本であるだけに誰が読んでもきっと啓発的な部分があるのは間違いない。私にとって改めて一層の時間マネジメントをするには、日々18時以降の時間のうち「あと1時間だけでも」自分の時間としてどう上手に管理していくかで、更に自身の飛躍を果たすきっかけがつかめそうな予感がした。数年かけて朝起きて午前9時までのルーティーンは完成し、午後6時までの仕事時間は集中することがほぼできるようになった。午後6時以降の時間の使い方が日々まちまちだったので、寝る前までに「あと1時間だけ」自分の時間としてきちんと管理するという習慣を確立する。このできる範囲で無理なくやれそうなことを習慣化するというのが自分を変えるのに効果的であることは朝の時間管理がうまくできるようになった最大のポイントであったことからすると、その応用編と考えることができる。

・精神の成長をささえる「努力感」を大切にするには詩を読むことを重視する著者。具体的に、バズリット「詩一般の本質」、ブラウニング「オーロラ・リー」を特に勧めている。今度手にしてみたいと思う。

・自分のしていることはあまり他人に喋らない方がいい、世間では毎日膨大な時間が無駄にされており、大多数の人間は本当に充実した人生を送っていないことを大声で言い立てたりしない方がいい、自分で気づく、真剣に考えない限り本来なし得ることもなし得ないのだから。