2017年9月1日第1版第1刷発行
帯封「無意識を使いこなす 思考に休符を挟む 愛読書はつくらない 頭以外を使う 『考えかた』について、考えた。東大生に愛された『思考の整理学』著者による『知の生産性』を高める150の言葉」
第1章 発想力を鍛えるヒント
第2章 思考のプロセス
第3章 思考力を高める方法
第4章 知性を磨く方法
第5章 思考につながる読書
第6章 発想が豊かになる“おしゃべり”
第7章 未来を創るヒント
・ドキッとする言葉。短いフレーズで刺さる。考えさせる。外山滋比古先生の特徴だ。
以下、私が心に残った言葉をランダムに列記。
「知識に甘えない」
知識が多くなると、自分で考えることをしなくなる。
知識の量に反比例して思考力は低下する、と言ってよいかもしれない。
『「マイナス」のプラス』
「しゃべらない」
いい考えが得られたら、めったなことでは口にしてはいけない。ひとりであたためて、寝させておいて、純化をまつのが賢明である。話してしまうと、頭の内圧がさがる。
あえて黙って、表現へ向かっての内圧を高めなくてはならない。 『思考の整理学』
「雑は純一よりも豊か」
純粋すぎるのは考えもので、多少、不純なところに人間味がある。清濁併せ呑む人間が大きくなる。二股かけるのは不純ではない。ときどきわき道へそれるのは、人生を豊かにする。 『エスカレーター人間』
「タイム・ハングリーに自分を追い込む」 『ちょっとした勉強のコツ』
「ヒマな時間をもつ」
忙しい人だけが、本当にヒマな時間をもつ。ヒマな人がヒマを感じることはできない。 『人生を愉しむ知的時間術』
「読み捨てる」
本を読んだら、忘れるにまかせる。心に刻まれないことをいくら記録しておいても何の足しにもならない。 『乱読のセレンディピティ』
「書籍に思考を奪われない」
本を読みすぎてはいけない。考えるじゃまになるような知識はない方がよいのである。 『アイディアのレッスン』
「知性は“話しことば”に現れる」
本当の心は、文字ではなく、声のことばにあらわれる、ということを理解するのは、いわゆる教養以上の知性を必要とする。 『乱読のセレンディピティ』