2020年3月10日発行
イントロダクション 人体の中はどうなっているのかながめてみよう!
第1章 消化の旅 逆立ちしても、食べ物は胃にたどり着く
第2章 全身に酸素を届ける肺と心臓 心臓の「ドクン」は、”扉”の開け閉めの音
第3章 体を形づくる皮膚・骨・筋肉 骨は、1年間に約5分の1が入れかわる
第4章 思考と感覚を司る脳と感覚器 鼻は、切手1枚分の領域でにおいを感知する
第5章 体内をかけめぐる血液 多くの機能をそなえた流れる臓器、血液
・体の中をめぐる血管は地球2.5周分。
・唾液は1日に1~1.5リットルも分泌される。
・イリエワニの咬む力は1.7トン。ティラノサウルスは5.8トン以上の力で咬む事ができた
・膵液の分泌量は1日1リットル程度。炭水化物、タンパク質、脂質のすべてを分解できる
・小腸の長さは6メートル以上。大腸には100兆もの細菌が住んでいる。
・肝臓は500種類以上の物質をつくる化学工場
・焼き海苔は腸内細菌が無くても消化できるが、生海苔は腸内細菌がなければ消化できない。日本人には生海苔が消化できる腸内細菌があるが北米人にはそれがないので証拠できない。
・腎臓は1日に牛乳パック1700本分の血液をろ過する。
・膀胱は最大700ミリリットルの尿を貯められる。
・肺の中には2~7億個の肺胞がある。肺胞でガス交換が行われる。肺胞の表面積は100~140平方メートル(テニスコート半面分)になる。
・心臓は1分間に5リットルの血液を送り出す。激しい運動をすると筋肉を流れる血液量は30倍になる。
・タコには心臓が3つある。
・若い人でも毎日100本の髪が抜ける。
・ラッコは全身の毛の総量が10億本近くあり、世界一毛深い動物といわれる。
・人体に約200個あるといわれる骨は1年間に約5分の1が入れ替わる。
・全身を巡る血液の15%は脳へ送られ、エネルギー源となるグルコースの供給量の約20%を脳が使っている。
・大脳を43の領野に区分したブロードマンの地図は1909年に発表された。
・脊髄の左右には31対もの脊髄神経が伸びている。
・眼には1億画素のセンサーが備わっている。
・耳に入った音は20倍に増幅される。
・トカゲには頭頂眼と呼ばれる第三の目がある。物を見るのではなく光を感知して方向や自分の位置を知るのに役立てている。
・カメレオンの下は時速約97キロの超高速で飛び出す。
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・体重の約8%が血液。55%が血漿、45%が赤血球・白血球・血小板。
・マクロファージや樹状細胞は自然免疫で働く細胞、B細胞やキラーT細胞は獲得免疫で働く細胞。T細胞やB細胞は抗体をつくり抗原に対応する。T細胞は胸腺で、B細胞は骨髄で分化する。
人体は化学工場のようだと言われるが、こういう書物を読むと本当にそう思う。自然の摂理とは言え、奇跡に近い。人体の神秘さに思いを致すと、誰しもが敬虔な気持ちを抱くのだと思う。そういう事に思いを巡らすことができる日常でありたいし、廻りの人もそういう事に思い巡らせる事が出来るようでありたい。