2022年2月15日発行
イントロダクション 太陽の死、星の時代の終わり、そして宇宙の終わり
第1章 地球と太陽の死 82億年後、太陽が再膨張‼ 今度は地球も飲まれる
第2章 星の時代の終わり 10兆年後、銀河が暗くなり、宇宙は輝きを失う
第3章 宇宙の終わりと生まれかわり 宇宙の未来は不確定。膨張のしかた次第
第4章 宇宙の突然死 確立10の百数十乗年に1回? 宇宙の真空崩壊
第5章 宇宙の終わりの研究 未知の粒子の発見で、宇宙の終わりも変わる
・天の川銀河と約250万光年はなれたアンドロメダ銀河は急速に近づいており39億年後には大衝突が開始すると考えられている。
・陽子の寿命はよくわかっていないが、1034年(1兆年の1兆倍の100億倍)程度かそれ以上ではないかと考えられているので、それ以降、陽子や中性子は消えていき、ブラックホール以外のあらゆる天体と物体は消滅していく。
・10100年後、ブラックホールすら消えてしまう。
・大統一理論の予測に反して陽子崩壊が起きない場合、原子核どうしが融合してより重い原子核をつくる核融合反応がおきる。恒星の中では核融合反応が進み、鉄がつくられるとそれ以上は核融合反応はおきなくなる。イギリスの理論物理学者ダイソンによると101500年にはあらゆる原子が鉄になる。
・カミオカンデの「ンデ」は英語で核子崩壊実験という意味の「Nuclear Decay Experiment」を略した「NDE」のこと。
・宇宙の膨張の仕方毎に宇宙の終わりを説明する箇所の内容は省略。以前に読んだ「宇宙の終わりに何が起こるのか」をコンパクトにわかりやすく解説してくれているので、この問題に関心のある方は本書はお勧めです。