ニュートン式超図解 最強に面白い‼ 脳 記憶や感情はどうやってつくられる? 脳のしくみがゼロからわかる‼ 監修:久保健一郎

2020年5月15日発行

 

イントロダクション 脳の中をくわしく見てみよう!

第1章 脳の主役は神経細胞 脳の中には、1000億個の神経細胞がある

第2章 謎に満ちた記憶のしくみ 遺伝子を操作して、天才マウス誕生!

第3章 感情は脳で生まれる 偏桃体は、さまざまな感情に反応する

第4章 体の動きも脳しだい バッティングの微調整は、小脳行う

第5章 おそろしい脳の病気 うつ病患者の海馬は、縮小することがある

 

神経細胞は1000億個、神経細胞どうしが繋がっている場所の数は1000兆にのぼる。

ブロードマンの脳地図(欠番含め52野まで)がよく用いられる。

・右脳は空間認知、左脳は言語に深くかかわっている。

・脳化指数は鯨や像が1前後でヒトは7。像の脳の重さは4キロ、鯨は7キロ。

・同じことをくり返し学習することでスパインが大きくなる。これが記憶の形成に繋がっていると考えられている。

・恐怖の感情を読み取るのに偏桃体が影響している。喜びや楽しさは脳の側坐核でつくられる。悲しいから泣く、泣くから悲しいは実際にはどちらも起きていて、これらを足し合わせたものが正しいと考えられている。他人への共感にかかわるかもしれないと考えられているのがミラーニューロン

・脳のゴミであるアミロイドβアルツハイマー型の原因。ミクログリアは掃除係として働いているが、アミロイドβの濃度が過度に高まり多数の神経細胞が傷害を受けたことを感知すると清掃モードから攻撃モードに切り替わりフリーラジカルやサイトカインをつくりだい大規模な細胞破壊をもたらす。アルツハイマー病の治療薬といわれるドネべジルは症状の進行を遅らせる対症療法にすぎず根治薬は現在のところ存在しない。