2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

100分de名著 純粋理性批判 カント 西研

はじめに 哲学の歴史を書き換えた一冊 第1回 近代哲学の二大難問 人間の自由や道徳の根拠に関わる問題(物心問題) 認識の客観性をめぐる難問(主客一致の問題) 第2回 科学の知は、なぜ共有できるのか 「空間」や「時間」という感性の枠組みと、悟性が備…

文章作法 桑原武夫

大事はみずからこれを決し、小事はこれを人にはかる(中野重治より、筆者がモットーにしている言葉) 語もし人を驚かさずんば死すともやまず 杜甫 古い本を引っ張り出して読んだら、この言葉が印象的だった。 人の文章をあれこれ指摘して、良し悪しを論評し…

別冊NHK100分de名著 史記 司馬遷 特別授業 安田登

はじめに 『史記』には、三皇五帝と呼ばれる古代の伝説の王の時代から、司馬遷が生きていた前漢の時代まで、2500年以上の歴史が書かれています。 第1講 殷 文字の誕生 第2講 周 心と論理の誕生 殷の時代にも農業はありました。しかし、周はそれを大規模化…

科学のこれまで、科学のこれから 岩波ブックレットNo.902 池内了

はじめに 第Ⅰ部 科学のこれまで 1 要素還元主義の科学 学問の細分化 複雑系の科学 要素還元主義の限界 2 「新発見」の過大な評価 ビッグサイエンスの「新発見」 スモールサイエンスの「新発見」 「新発見」ではない重要な分野 3 「役に立つ」科学への傾斜…

世界 2020年7月号 「電磁波に満ちる教育ー子どもたちの健康への影響は?」加藤やすこ

電磁波過敏症(EHS) 日本の有病率が3%~5.7%、台湾では13.3%、ヨーロッパ諸国でも10%前後といわれる。 欧州評議会は2011年にEHS発症者のために電磁波のないエリアをつくることなどを加盟国に勧告している。 WHOの国際がん研究機関は2011年に無線周波数…

兵器を買わされる日本 東京新聞社会部

2019年12月20日 第1刷発行 第1章 自衛隊を席巻する米国兵器 ~トランプ大統領の兵器ディール 「兵器ローン」5兆円を突破、から始まり、驚きの連続の事実が書き連ねられていた。 そして読み進めていくと、 これまで攻撃型兵器として研究予算すらつかなった二…