はじめに
第Ⅰ部 科学のこれまで
1 要素還元主義の科学
学問の細分化 複雑系の科学 要素還元主義の限界
2 「新発見」の過大な評価
ビッグサイエンスの「新発見」 スモールサイエンスの「新発見」
「新発見」ではない重要な分野
3 「役に立つ」科学への傾斜
「役に立つ」科学の典型例 科学者・技術者の習性
4 科学の国家への隷属じょn
科学の軍事利用 産官学融合という名の科学の取り込み 国立大学の変貌
科学者個々人の状態 ビックサイエンスを通じての国家への隷属
5 最近の科学の不正・疑惑事件
いくつかの事例 STAP細胞に関わる事件 原発の安全神話という不正の作為
6 科学の不正・疑惑事件の直接的な背景
経済論理 競争原理 忙しい教授 科学倫理教育を
7 科学の終焉(ジョン・ホーガン)
第Ⅱ部 科学のこれから
1 要素還元主義からの脱却
2 トランスサイエンス問題
3 科学者の評価の視点を変える
4 オープンサイエンス
おわりに
科学に限界があることを知り、科学が今や産の下の官の元にあるという怖さを知り、そしてその上でこれからの科学の進む道を模索している71頁の短いブックレットです。
さっと読めるので特に前半はお勧めです。