2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

疫病2020 門田隆将

この本を読んで、改めて中国は怖い国だと思った。 今回のコロナ騒ぎによって中国の怖さがより一層深刻なほどに怖くなった。コロナ対策のため、国民監視体制が進み、国民がそれを受け入れ、それを背景に、国家による管理体制が完成したという。この先、中国は…

女と男 なぜわかりあえないのか 橘玲

裏表紙「父親の10人に1人は知らずに他人の子を育てている」という確率の高さに驚いてつい買ってしまった。詳しくは「『托卵』の確立」95頁以下の本文を読んで頂くしかない。 マジックナンバー0.7とガイノイド脂肪(女性の場合、思春期を過ぎると胸、お尻…

知らないと恥をかく 世界の大問題11 グローバリズムのその先 池上彰

フィンランドで誕生した34歳の女性首相は、幼い頃に父親のアルコール依存が原因で両親が離婚。貧困を経験した。本人が「レインボーファミリー育ち」と語るように、その後、母親とその女性パートナーに育てられた。中学までの成績は振るわなかったが、高校や…

坊ちゃん 夏目漱石

久方ぶりに読み返した。この小説が初期の代表作で広く愛読されている理由を言葉で説明しようとすると意外と難しい。べらんめえ口調で反骨精神に満ちたところが読者に受けたのだろうか?裏表紙に「勧善懲悪の主題を復活させた快作」とあったが、そんなところ…

仏法と科学からみた感染症 鈴木潤

2020年7月3日初版発行 ウイルス、微生物、感染症、免疫力の基礎知識がないと、なかなかついていけない内容なので、もう少し素人にも理解し易いように、専門用語の解説が随所に欲しかった。 『はたらく細胞』という漫画が分かりやすそうなので読んでみたくな…

世界 2020年8月号 「『武漢日記』に宿る特殊の中の普遍」ー方方が綴る中国社会の現在地 吉岡桂子

今月の「世界」も面白い。 さて、武漢封鎖2日後の1月25日から3月24日までの日記を、リアルタイムで現地でつづった高名な文筆家である方方(ファンファン)が、最も言いたかったこと。そして、それに対する中国の反応。このコントラストは、今の中国を知るの…

司馬遼太郎 この国のかたち一 1986~87 

山田勝美氏によると、理のツクリの里の音は「離析](はなれる)をあらわし、これに玉へんをつけて理になると「玉のさけ目、筋模様」をあらわす文字になる、という。中国のむかし、細工人が玉器を作る場合、玉のさけ目やスジ模様ー理ーに従って細工をしたという…

別冊NHK100分de名著 ソクラテスの弁明 プラトン 特別授業 西研

はじめに 第1講 哲学って何? 第2講 哲学の出発点 「不知の自覚」こそ知恵である 「不知」は価値あることを知らないという事実を表すニュートラルな意味をもつのに対し、「無知」のほうは、本当は知らないのに知っていると思い込んでいる、恥ずべき状態の…