知らないと恥をかく 世界の大問題11 グローバリズムのその先 池上彰

フィンランドで誕生した34歳の女性首相は、幼い頃に父親のアルコール依存が原因で両親が離婚。貧困を経験した。本人が「レインボーファミリー育ち」と語るように、その後、母親とその女性パートナーに育てられた。中学までの成績は振るわなかったが、高校や自治体の運営する施設で自分の居場所や仲間を見つけ、親族の中で初めて大学進学を果たした。「私を救ってくれたのは福祉制度と学校の先生」と政治家の道を志したという、とする毎日新聞のコラムを引用しつつ、国を豊かにする、国づくりの根幹は教育です、とエピローグにあった。

 

本当にその通りだと思う。現在のコロナ渦のせいもあるだろうが、昨今の日本の政治を見ていると、本当に大事な問題が忘れ去れている、脇に追いやられていると思っている人々は大勢いるのではないだろうか。