2023-09-02から1日間の記事一覧

藏《二》 宮尾登美子

2008年5月20日発行 意造は烈に「北越雪譜」という鈴木牧之という昔の人が書いた本の読み聞かせをして勉強をさせようとしたが、烈は佐穂に教えてもらうと言い、意造を拒絶。後妻には、意造を慕う賀穂の妹である佐穂を、とむらは願うが、意造はのらりとかわす…

藏《一》 宮尾登美子

2008年5月20日発行 新潟の大地主田乃内家の三男三左衛門が酒造への意気を阻喪している間、一人息子意造は学業に精を出し東京帝国大学工学部を卒業して実家に戻る。東京遊学中に三左衛門は大貫梅次を杜氏として雇い入れ、意造は母むらが新発田で見初めた賀穂…

新装版 鬼平犯科帳(四)2⃣ 池波正太郎

2006年7月12日第1刷発行 裏表紙「はっと、平蔵が舟の中へ身を伏せた。荒屋敷の潜門がしずかに開き浪人風の男があらわれ、あたりに目をくばっている。(これほどの奴がいたのか…)平蔵の全身をするどい緊張がつらぬいた。凄絶な鬼平の剣技を描く「血闘」をは…