100分de名著 力なき者たちの力 ヴァーツラフ.ハヴェル 阿部賢一

不条理演劇の戯曲家は、なぜ制度を疑い、言葉で民衆を導くことができたのか。1978年に執筆され、各国で翻訳されてきた民主化運動不朽のバイブルを読む。

1989年、ビロード革命を率いて民主化を成し遂げ、チェコスロバキア共和国大統領に就任(在任89~92)。さらにチェコ共和国初代大統領(在任93~03)も務めた。

言葉とは、神秘的な、多義性をもつ、両面的価値のあるいつわりの多き現象である

ハベルが行ったのは、言葉で自らを鼓舞し、言葉で自らの「力」を想像することでした。別の視点から見れば、言葉によって現実を切り拓いたとも言えるかもしれません。

有名な人だけど、その著作を読んだことはなかった。ガイダンスとしては、スッキリまとめられていてとても読みやすかった。