被告人(全20話)その2 2017年 監督チョ・ヨングァン

愛人リーに疑われたニセ・ソノは愛人を家具で殴り殺す。その直前に偽物と気づいたリーが携帯でソノの妻ヨニに電話をかけたため、リーの絶叫がヨニに聞かれる。動揺したヨニは車で人を撥ねてしまう。そこにニセ・ソノが現れ、ジュニョクに自らの拘留を求め、上告を諦めたジョンウ殺害を目論む。ジス殺しの犯人がチャ・ミノだと思い出したジョンウの前にニセ・ソノが同房に新入りとして現れ、ジョンウは記憶が戻っていないふりを続けた。ニセ・ソノはジョンウと生活を共にしながら観察した。刑務所の医務官から記憶を戻したことを見抜かれたジョンウは再び記憶を失う危険があると告げる。ハヨンはジョンウが妻を殺したと報道されたことを知り、ジュニョクに公衆電話でハヨンと名乗って話をしたところでソンギュが気付いて電話を切った。移送計画に気づいたニセ・ミノは手を回して誰も行きたがらない先を移送先に変更した。が独房でチャ・ミノと血で落書きしたのを見たニセ・ソノはジョンウをウォルジョン刑務所に連れ戻す。屋上に連れて行かれるジョンウを待ち受けていたのはチャ・ミノだった。ミノはどちらが早くハヨンを捜すか競争をしようと持ちかける。ソノが会社で働いた不正の取り調べのためニセ・ソノが警察で調べを受け、リーの行方を警察が捜査しヨニに確認を求めた。ジョンウは記憶のあるうちにウネのPCに事実を述べたビデオメッセージを残す。ソンギュはハヨンを連れてウネ弁護士を訪ねるが生憎不在。ハヨンは熱を出し病院に運ばれると肺炎と診断された。がそこにニセ・ソノの追手が現れ、寸前のところでソンギュはハヨンを連れて逃げる。ニセ・ソノが刑務所に戻ると、チョルシクはジョンウを凶器で腹部を刺し、その凶器をすぐ後ろにいたニセ・ソノに持たせた。救急車でジョンウはチャミョン病院に運ばれるが、テスが現れてジョンウを逃がす。ウネからハヨンが同じ病院にいると聞いたジョンウは肺炎を患うハヨンと言葉を交わし、ソンギュと再会する。ソンギュは妹の手術と金の条件で何も知らずにハヨンを連れ出したことを打ち明ける。刑務所の所長とニセ・ソノや一味が行方を探す。ジョンウは自分がおとりになり、ソンギュにハヨンを連れて逃げて欲しいと頼む。ソンギュは地下でジョンウを待つがジョンウは捕まってしまう。ジョンウの指示通りマリア病院を訪ねたソンギュとハヨン。手術せずに刑務所に戻ったジョンウに手術したのは同房者で外科医のミリャンだった。ハヨンが生きている証拠を受け取ったテスはジョンウのことを信頼し始めた。脱獄計画を同房全員が知り協力することに。7つの扉の鍵の開け方、防犯カメラ、巡回のタイミングを調べ上げ、ジョンウは脱獄の予行練習を行うが、突然の房内検査が実施され、危うく脱獄計画がバレるところだったが間一髪のところで発覚を免れる。ミノの母はニセ・ソノがミノだと気付いていて会社に訪れてソノはどこなのか迫る。最後の扉の鍵だけが見つからず苦心しているところにテスが現れ、脱獄の予行練習する防犯カメラの映像をジョンウに見せて事実を話すよう求めた。ジョンウはテスを信頼して事実をありのままに話し、テスは協力を誓う。ジュニョクはニセ・ソノを呼出し、もっと早くミノであることに気づくべきだったと言う。脱獄決行日、ジョンウ、チョルシク、ムンチの3人は脱獄に成功する。ジョンウとウネはソンギュとハヨンを追い掛けたが、うまく合流できないため、脱獄をニュースに流すことでソンギュから連絡を待つことに。同時にミノの配下の者たちもソンギュを追っていた。ムンチはロト賞金20億ウォンを無事手に入れた。ソンギュから待ちに待った連絡が来たことでようやく合流したジョンウだったが、直前にハヨンはミノの手下に奪い去られ、ソンギュは腹部を刺されて血を流していた。警察が到着したためジョンウは屋上に逃げる。ミノから競争に勝ったと勝ち誇る電話が入る。ミノはジュニョクに、ジスを刺した凶器の包丁に自分の血がついているから早く回収しろと指示する。チャミョングループの不正を検察が捜査したとのニュースを見たヨニは、父の財産を奪い返すと心に決める。ジョンウはミノの車の運転手になり代わり、ハヨンを連れて来なければ殺すと脅すが、ミノは例の刃物を持ってこいと条件を出す。ジョンウは隠した刃物を隠し場所から無事に取り戻す。ソンギュは自分を刺したのがジョンウだと警察に言わなければ、ジョンウが犯人でなくソンギュが犯人だと罪をなすり付けると脅されて自分を刺したのがジョンウだと嘘をつく。ミノに指定された場所に行くジョンウは刃物と引き換えにハヨンを受け取る寸前まで行くが結局ハヨンを取り戻せない。ジョンウは元上司のチェ部長に全てを打ち明ける。ミノを検察の取り調べに呼出し、自宅にチョルシクを向かわせてミノの息子ウンスを人質に取り、ハヨンを取り戻す。ハヨンを連れて検察庁に自首したジョンウは、大勢の記者達に自首したのは無罪を明らかにするためと話す。再審を請求し刃物が証拠提出され鑑定が行われるが、結論は被害者のDNA鹿検出されなかった。その直前、ミノがチャミョングループの会長に刃物の件で泣きついていた。以前もミノの指紋採鑑定の際にすり替えたのと同じ手法をミノは使った。ソンギュは自首しジョンウはソンギュのやり方に反対する。その直後ソンギュは何者かに殺害される。会長の不正資料をミノに渡したヨニは父の復讐を果たそうとしていた。ミノはその資料を持って父親を訪ねると、会長は心筋梗塞のために倒れ、ミノはすべての罪を会長になすりつけ自らは不起訴となった。ジョンウはソンギュがハヨンを誘拐したジスを殺害した真犯人だと再審で述べ、ミノはチャミョングループを引き継いだ。ジョンウは再び検察に戻り、ミノの捜査を始める。ジョンウにソクの監視を頼まれたチョルシクは、捕らえたソクを土の中に埋めて、これまで犯した罪の数々を確認していく。ミノの犯罪を炙り出すため、配下キム・ソクにリーを埋めた場所に足を運ばせるためにリーの遺体が発見されたとのニュースが流される。ニセ・ソノの側近秘書はジョンウに行動予定を伝える。ソノが殺された時は会長がいたから何もできなかったが、会長が亡くなった今は自分を守ってもらうにはジョンウに頼るのが賢明だと考えた。ソノの別荘近くから遺体が発見され、部屋から血痕が発見される。ジョンウは実行犯のキム・ソクに指示したのがミノだと本当のことを言うのか全て一人で罪を被るのか決めろと言う。血痕がリーのものだと判明し、キム・ソクは自分の犯行だと言うが、これはミノから凶器の所在を聞き出すための芝居だった。ミノがキム・ソクに凶器の隠し場所を話した音声データという決定的証拠を手に入れたジョンウはヨニにミノとして法廷に立たせたいので協力して欲しい、子供にとってニセ・ミノを父ソノとして殺人罪で裁かれる記憶を残すのは残酷だから本当の事を話して欲しいと依頼する。ヨニとウンスを連れて海外逃亡を図ろうとしたミノだったが、空港にジョンウが現れ、これまでミノが犯した罪全ての罪状の逮捕状でミノは逮捕される。ヨニは全てをジョンウに話し、ソンギュ殺しを隠蔽した次長も逮捕された。ジュニョクはジョンウに事件当夜家を訪ねたことや自らの裏切行為を詫びる。弁護士はミノの死刑を免れるには以前解離性障害の診断をされたことから心神喪失のふりをしかないと助言すると、ミノは大勢の記者の前で1人の記者を死んだ父と間違えて見せたり不審な言動を繰り返し、法廷でも精神疾患の鑑定意見書を証拠提出し不審な言動を繰り返した。ヨニが法廷でソニに成りすましたミノを受け容れた理由やミノが本当の父親として優しい父としての記憶を残したいと思って証言したことを語ると、ミノは涙を流す。ジョンウは死刑を求刑し、独房に入る。ジョンウはウネや同房の昔仲間と食事会を開く。元外科医もウネが再審を担当し無罪を勝ち取ったてい。皆正業に就いて社会復帰を果たす。ウネはこれまで準備していた自分の父親の再審請求書を完成させて裁判所に提出する。ジョンウは刑事裁判の被告となったジュニョクに面会し将来一緒にやり直そうと励ます。更にジョンウはハヨンを連れてジスの遺影を飾る納骨堂を訪ね、ハヨンに勇気と社会をきれいにするためにこれからも頑張ると語る(了)。