なぜ疑似科学が社会を動かすのか ヒトはあやしげな理論に騙されたがる 石川幹人

現実世界を扱う科学では、前提は常に疑わしく、厳密にいうと証明などありえないのだ(156頁)。

数学的な意味合いでの「証明」ということを問題にしているように読めるのだが、「証明」というのは社会の中では多義的用語であるから、こういう考え方もあるという程度には理解できるが、これが唯一の正しい考え方であるかのような言説には少々違和感を覚えざるを得なかった。