2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 出口周

2018ビジネス書大賞準大賞! 久しぶりに面白い本に出会った。おススメの一冊です。 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」は、野村監督のものではなく、江戸時代の武芸家である松浦(まつら)静山の剣術書『剣術』に記した言葉だそうだ(40…

100分de名著 ペスト アルベール・カミュ 中条省平

「いいまわしはどうでもいいんです」とリウーはいった。「ただ、これだけはいっておきましょう。我々は、まるで市民の半数が死なされる危険がないかのようにふるまうべきではない。なぜなら、そんなことをしたら、人々はじっさいに死んでしまうからです」(…

「律」に学ぶ生き方の智慧 佐々木閑

律こそが、「好きな修行だけやって生きていく」というサンガの理念を現実化するための要なのである(60p)。 「生き甲斐のための組織」を評価するためのチェックポイント ・出家制度の有無 ・統率システム ・資金の獲得方法(154~155p)

100分de名著 野生の思考 レヴィ=ストロース 中沢新一

「野生の思考」が戦いを挑んだのは、19世紀のヨーロッパで確立され、その後人類全体に大きな影響力をふるってきた「歴史」と「進歩」の思想です。レヴィ=ストロースは近現代をつくりあげてきたこれらの思想に反旗を翻し、「歴史」に対して「構造」という考…

100分de名著 生きがいについて 神谷美恵子 若松英輔

人間はべつに誰からたのまれなくても、いわば自分の好きで、いろいろな目標を立てるが、ほんとうをいうと、その目標が到達されるかどうかは真の問題であないのではないか。(中略)結局、ひとは無限のかなたにある目標を追っているのだともいえよう。 どこで…

日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで 磯田道史

浜松市中区元城町111の2.秀吉と家康という二人の天下人の人生の転機となった史上最強のパワースポット。今の浜松東照宮。一度行ってみたい。本田宗一郎さんもここに住んでいたことがあるらしい。 「本」こそが日本を作った。なるほど。今の出版業界は「…

チャイルド44(下)トム・ロブ・スミス 田口俊樹訳

実際に起きたチカチーロ事件をモチーフにした作品。52人もの少年少女をレイプし殺害した。どうしてチカチーロは12年も逃げとおすことができたのか?”この国に犯罪は存在しない”という理想の国ソ連の建前が要因の一つとされる。社会のシステムが彼の存在を認…

チャイルド44(上)トム・ロブ・スミス 田口俊樹訳

このミステリーがすごい!2009年版海外編第1位。世界27か国で刊行(ロシアでは発禁)。実際にソ連で起きた長期的殺人事件に着想を得て世界を震撼させたデビュー作。

プリンセス・トヨトミ 万城目学

会計検査院と大阪国とのバトルを描いたエンターメントファンタジー。堤真一・綾瀬はるか主演の映画も面白かったです。

100分de名著 幸福論 ラッセル 小川仁志

「ラッセル法廷」を提唱したのが95歳の時だというのは初めて知りました。不屈の精神の持ち主として紹介されているエピソードですが(100,101頁)、驚きです。 また、「熱意」こそ幸福な人たちの最も一般的で他特別される特徴だと指摘しつつ、その熱意にも「…