第３部 革命の時代［1776年－1893年］
・アメリカ独立宣言 ハンコックを筆頭に56名が署名した、1776年7月4日の宣言。起草者はジョン・アダムズ、ロジャー・シャーマン、ロバート・リビングストン、トマス＝ジェファソン、ベンジャミン・フランクリンの5名。
・球戯場の誓い 平民代表の議員たちが集まったヴェルサイユ宮殿の球戯場で約600名近くが国王から人民への権力の移行を要求した。1789年7月14日はバスティーユ牢獄陥落日。
・メアリ・ウルストンクラフトの『女性の権利の擁護』 1792年出版。19世紀後半になり再び注目され、20世紀になるとフェミニズムの母として評価を受ける。
・ベートーヴェンの『交響曲第5番』 4年かけて完成させたが初演はパッとしなかった。ホフマンが褒めそやした日、ブラームス、チャイコフスキー、マーラーらに大きな影響を与え、闇から光へと変わる音楽が作られていった。
・フランシス・スコット・キーの「星条旗」 弁護士であり若き詩人フランシス・スコット・キーが書いたアメリカ合衆国の国歌となった詩。
・ナポレオンの1815年3月1日の宣言 ロシア遠征撤退から失脚したナポレオンが帝位奪還を試みた宣言。「フランス人民よ、わたしはあなたがたのもとにもどってきた。わたしの、そしてあなたがたの権利をとりもどすために」。一度は最高権力に返り咲いたが、ワーテルローの戦いで敗北し囚人としてセントヘレナ島に流された。
・ブルネルの手紙（1840年10月12日） イギリス・ブルネイによる船舶工学の革命を寿いだ手紙。外輪式ではなくスクリュープロペラの革新性が実証された。
・『共産党宣言』 マルクスの手書きした初稿が現存しているのは1頁のみ。マルクスとエンゲルスはドイツが共産主義革命の先頭に立つと予想したが、その予想は外れ、レーニンのボリシェヴィキ派の革命によりロシアは世界初の社会主義国となった。
・フットボールのノートブック サッカーとフットボールが枝分かれして、サッカーの統一ルールが1863年にイングランドサッカー協会により初めて策定された。
・『種の起源』 最初の草稿が完成した1842年から17年間ダーウィンは出版しなかった。理由は、友人に「人を殺したと自白するようなものだ」と打ち明けたところから明白だ。ただ初版では自然界における神の手を否定せず、「おそらく、地球上のすべての有機体は、元をたどればある原始的な形にいきつくーそこに最初に命を吹きこんだのは創造主」とした。
・ゲティスバーグの演説 「人民の、人民による、人民のための政府」 リンカーンは5世紀前のイギリス人神学者ジョン・ウィクリフやイタリアの偉大な革命家ジュゼッペ・マッツィーニの言葉を借用して1863年11月19日の演説を締めくくった。
・イギリス領北アメリカ法 イギリスからカナダに憲法改正の権限を移すまで、カナダ憲法の役割を果たした。イギリスがカナダに関する立法権を放棄したのは1982年3月29日。
・1885年ベルリン協定 ビスマルクの公邸の大舞踏室で1885年2月に行われたベルリン会議採択されたアフリカ分割の一般原則についての決議。リエリアとエチオピアだけ独立していた。
・ニュージーランド女性参政権請願書（1893年） 全長270ｍ、3万2千人近くの署名が綴られた請願書。1893年9月8日、ニュージーランドで国政選挙での女性投票権が初めて認められるに至ったあと押しとなった。
第４部は明日掲載したい。
