三銃士(下) アレクサンドル・デュマ 訳/生島遼一

2002年12月18日 第1刷発行 2015年7月24日 第7刷発行

 

いやー、後半も前半同様に面白い。

 

下巻は、リシュリュ枢機卿の部下ミレディが中心になって話が進む。

ミレディは枢機卿の部下。バッキンガム公爵とダルタニャンの暗殺を引き受け、免罪状をもらい行動を開始する。ミレディとアトスのやり取りは手に汗を握る。結果、アトスの勝ち。ミレディはイギリスに飛ぶが、城に閉じ込められる。それでもミレディは看守の同情を勝ち得て脱獄し、人を使って公爵をやっつけ、そしてフランスに戻った後、ボナシュ夫人と遭遇し、ボナシュ夫人を毒殺する形でダルタニャンへの復讐を果たす。枢機卿は悪の権化のような存在だと思っていたが、フランスを守るためにミレディをうまく利用しただけのようにも思う。

デュマは、4か月の間、この小説を新聞に連載していた。当時の読者はきっと毎日この小説の続きが読みたくなって新聞を買っていたんだろうなと想像する。新聞小説の大功労者だ。