世界を変えた60人の偉人たち 新しい時代を拓いたテクノロジー 編者 東京電機大学(その2)

2019年7月15日第1版第1刷発行

 

第5章 第三次産業革命

ライト兄弟  動力飛行機を発明し、有人飛行に成功
「真実とされていることを前提に取り組んだら、進歩の希望はほとんどない」
ライト兄弟より先に飛行機の原理を発見したのは日本人の二宮忠八(1893 年、ライト
兄弟の 10 年前)。

ジョン・ロジー・ベアード  テレビジョンを発明
「無線で見ることができる機械を作った」 ベアードは新聞社に自分の発明を知らせよ
うと訪問したらキチガイ扱いされてしまったらしい。

ウォルター・ブラッテン/ジョン・バーディーン/ウィリアム・ショックレー
トランジスタを発明
「これは通信の新時代の幕開けであり、どれほど途方もないことが待ち受けているのか、想像もつきません」 エレクトロニクスの時代が始まった。トランジスタは IC,LSI に発展。

ロバ―ト・ノート・ノイス  集積回路(IC)を発明
「楽観主義はイノベーションに欠かせない要素だ」 IC 時代の幕開

 

第6章 電子計算機の登場

アラン・マシスン・チュ―リング  コンピューター科学と人工知能の父
「『機械は考えることができるか』という最初の問題自体、議論するに値しないほど無
意味なものになっているだろう」 エニグマ解読は有名。「イミテーション・ゲーム」(2014年公開)はチューリングの伝記映画。

ジョン・フォン・ノイマン  コンピューターの父―基本構造を設計

 「我々が今生きている世の中に責任をもつ必要はない」
ゲーム理論」を発表したのもノイマン。“悪魔の頭脳をもつ男”と言われていたらしい。

ジョン・エッカート/ジョン・モークリー  世界最初のコンピューター「ENIAC」を開発 “1秒で 5000 回の加算”を実現 人手で 7 時間かかっても、ENIAC では 3 秒!

ジョセフ・カール・ロブネット・リックライダー  コンピューターネットワークの生みの親論文「人間とコンピューターの共生」を発表(1960 年) インターネットの重要性を予見

マーティン・クーパー  世界で初めて携帯電話を開発
「ジョエル、私は今、携帯電話からかけているんだよ。本物の携帯電話だよ」

 

第7章 ロケット、原子爆弾
ロバート・ゴダード  近代ロケットの父―世界初、液体燃料ロケット
「何が不可能なのかを言うのは難しい。なぜなら昨日の夢は今日の希望であり、明日の
現実なのだから」 1926 年 3 月、、ガソリンと液体酸素で推進する人類初の液体燃料ロケットの打ち上げに成功。飛行時間 2.5 秒、最高到達高度 12m、到達水平距離 56m、平均時速100km。

ロバート・オッペンハイマー  原子爆弾を開発 「物理学者は罪を知った」
苦渋に満ちた後半生は、核兵器の国際管理を主張
使うことの出来ない兵器を世界に見せて、戦争は無意味である事を示そうと考えてい
オッペンハイマーは、原爆が従来の兵器と同様に使用されてしまったことに絶望。古代インドの聖典の一節「我は死神なり、世界の破壊者なり」を引用し、深い後悔を吐露したと伝えられているそうだ。

 

第8章 日本のものづくり
丹羽保次郎  NE式写真電送装置(ファクシミリ)の発明(1928 年)
「技術者は常に人格の陶冶を必要とする」 特許庁選定の日本十大発明家の 1 人
https://www.jpo.go.jp/introduction/rekishi/10hatsumeika.html

高柳健次郎  世界初の電子式テレビジョンを開発 「テレビの父」
「研究は世の中のため、人の幸せのために」

松下幸之助  パナソニック創業者で経営の神さま

「志のあるところ、老いも若きも道は必ずひらける」

円谷英二  特撮の神さま、円谷プロダクションの創業者
「まず『出来る』って言う。方法はそれから」

本田宗一郎  本田技研工業株式会社の創設者
「仕事の成功のカゲには、研究と努力の過程に 99%の失敗が積み重ねられている」

井深大  ソニー創業者のひとり
「常識と非常識がぶつかったときに、イノベーションが産まれる」

樫尾俊雄  発明家、CASIO創業メンバー
「技術は冒険ではない。必ずできる、という確信です」 生涯で 313 件の特許(共同名
義含む)取得。

 

第9章 人間主役の時代に

フランク・ロイド・ライト  空間の魔術師 「落水荘」が有名
「あなたが本当にそうだと信じることは、常に起こります。そして、信念がそれを起こ
させるのです」

ル・コルビュジエ  機能的なモダニズム建築を提唱 「住宅は住むための機械である」
国立西洋美術館を含む 7 各国 17 物件が世界文化遺産に登録 「小さな家」(レマン湖

ジェームズ・デューイ・ワトソン/フランシス・クリック  DNAの二重らせん構造を発見「真理は美しいだけでなくシンプルでもあるはずだ」 Nature に掲載された論文は僅か 2 頁、900 語ほど。1962 年ノーベル生理学・医学賞受賞。ワトソン 25 歳、クリック 37歳。

アラン・カーティス・ケイ  パソコンの父―パーソナルコンピュータを創出
「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」

スティーブ・ジョブズ  アップル社の創業者 「ハングリーであれ。愚か者であれ」

ビル・ゲイツ  Windows を世界標準に 「現代は最高に生きがいのある時代だ」
「情報をいかに収集、管理、活用するか。あなたが勝つか負けるかはそれで決まるというものだ」

 

第 10 章 地球の環境
ユーリイ・ガガーリン  世界初の有人宇宙飛行に成功
地球は青かった」 人類史上初めて、宇宙を眺望(1961 年)
「この一歩は小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩だ」は月面着陸を成功させ
たアームストロング船長の言葉(1969 年)。

レイチェル・カーソン  環境保護運動のパイオニア
「『知る』ことは『感じる』ことの半分も重要ではないのです」
沈黙の春』を著し、自然環境の破壊に警鐘を鳴らした