ニュートン式超図解 最強に面白い‼ 時間 時間とは何か、なぜ未来に進むのか! 時間の謎がゼロからわかる‼ 監修:二間瀬敏史、石田直理雄

2020年9月15日発行

 

イントロダクション 物理学者も生物学者も悩ませる時間

第1章 時間の正体にせまる 時間の正体は、2500年以上前からの謎

第2章 タイムトラベルを科学する 未来へのタイムトラベルは、実際におきている

第3章 心の時計、体の時計 私たちは、体内時計に支配されている

第4章 暦と時計 1年の長さは、少しずつ短くなっている

 

・アナログ時計で方角がわかる!

時計を水平に持ち、短針を太陽の方向に向け、短針と12時の目盛りのちょうど真ん中の方向が「南北方向」になる。午前であれば左側が南、午後であれば右側が南にある。

ガリレオの「振り子の等時性」=振り子の1往復にかかる時間の長さ(周期)は振り子の長さだけで決まり、振り子のゆれの大きさや振り子の重さは無関係。この振り子時計によって一定の長さで刻まれる1時間へと変わっていった。

ニュートンの絶対時間を否定したのがアインシュタイン相対性理論

・19世紀の物理学者ボルツマンは時間の矢をもたらす原因はエントロピーにあると考えた(粒子の散らばり具合を数値化し、増大するほどエントロピーは高いと計算)。

・熱的死を迎えた宇宙であっても宇宙が終わらない限り時間も終わることはないと考えられている。

相対性理論によれば時間と空間が一体となって宇宙を作っていると考えるので、宇宙の始まりは同時に時間の始まりでもあるとするのが標準的な宇宙論の立場。一方、宇宙誕生以前から時間が流れていたとする仮説も提出されている。

湯川秀樹の「素領域論」(時間と空間にそれ以上分割できない最小の領域(素領域)があるとする)は忘れ去れていたが、今再び物理学の最前線で盛んに研究されている。カナダのリー・スモーリンらが研究を進める「ループ量子重力理論」では時間は滑らかに流れるのではなくコマ送りのように流れると考える。

・時空のトンネルと呼ばれる「ワームホール」を使えば理論的には過去へのタイムトラベルが可能になる。

・新しい体験が少なくなると時間は短くなる。このためお隣なると時間が短く感じられる。

抗がん剤を体内時計に合わせて適切な時間帯に投与することで抗がん剤の効果を高くすることができる。関節リュウマチは午前7時頃に炎症を引き起こす物質の血中濃度が最大になるため痛みを訴える患者が多くなる。

・1年の長さは少しずつ短くなっている(100年の間に0.53秒ほど短くなっている)。

・現在1秒は「セシウム原子が吸収・放出する電波が91億9263万1770回振動するのにかかる時間」と定義されている。