見えない宇宙の正体 ダークマターの謎に迫る 鈴木洋一郎

2020年11月20日第1刷発行

 

帯封「なぜこの宇宙は存在するのか?鍵を握るダークマター解明まであと一歩 世界的第一人者が解説する研究の最前線」「・ダークマターには質量がある ・ダークマターなしでは、この宇宙は成り立っていない ・ダークマターは光では見ることができない ・ダークマターは周りのそこらじゅうにある 確実にわかってきているのに、尻尾を出さないのはなぜか?」

「どうして我々は存在しているのかー宇宙と人類の根源に、ダークマター探索から迫る 宇宙にある物質・エネルギーのうち、正体不明のダークエネルギーが68%を占め、依然謎が多いダークマターが約27%、正体がわかっている通常の物質は、わずか5%にすぎない。存在証拠はあるのに捕まえられないダークマターを、世界中でさまざまなアイデアを駆使して突き止めていく、その闘いに迫る!」

 

光では見ることができない謎の物質「ダークマター」。物質としての存在は様々な証拠から確かだが正体は全く不明。ダークマターの正体解明は宇宙解明に繋がると考えられている。

ダークマターの性質としては①安定である②電荷を持たない、中性の物質である③我々の知っている原子・分子などの通常物質ではない④重力相互作用をする。そして重力以外での通常物質との相互作用は弱いかあるいはなくてもよい⑤飛び交うスピードは遅い。最有力候補はWIMP(弱い相互作用をする重い粒子)、次の候補はアクシオンと呼ばれる素粒子。ただ最有力候補にも陰りが出てきているらしい。結構この説明で分量を割いて説明がなされているが、正直門外漢の私にはむつかしかった。