雪国 川端康成

昭和43年ノーベル文学賞を受賞した有名な川端康成による不朽の名作。冒頭の書き出しを知らない人はいない。新感覚派の代表的作家と言われるが、ただどこがすごいのか、正直まだよく分からない。美しい文章だと思うし、状況描写しつつ、単なる状況描写に止まらない何かを絶えず備えている深さは感じるが、それを感じさせることが新感覚派ということなのだろうか。勝手な解釈をしていそうで恐い。でも万人受けする手法とは思えない。ノーベル文学賞の選考基準を今度調べてみたい。