後世への最大遺物 内村鑑三

内村鑑三が33歳の時にキリスト教青年会の夏季学校で行った講演録。
第1に金を遺していくこと。貯める力、使う力がないと、危険だとも戒める。
第2に事業。土木事業は永遠の喜びと富を後世に遺すと。
第3に思想。イギリスのジョン・ロックを例にし、でも当時は全く容れられなかった。
しかしそれらは誰にも遺すことができるわけではないので最大遺物と名づけることはできない、として、それは何かと問題提起する。それは「勇ましい高尚なる生涯」だと。
代表的日本人でも紹介している二宮金次郎を引き合いにして、これこそ「後世への最大遺物」と。こういう講演を聞ける人たちは幸せだと思う。