相対性理論と
量子力学はとても相性が悪く、それを統合する統一理論の筆頭株として
超ひも理論を展開する著者が、物理学や数学音痴の読者にも分かりやすく現代物理学や
宇宙論を教えてくれる、本年一番面白かった本です。
空間とは何か、時間とは何かを問い、時空をキーワードに
特殊相対性理論が説明される。そしてそこに重力の問題を持ち込んで
一般相対性理論が説明される(第1部)。
さらに光子は粒子であり波であり位置と場所を同時に測定することはできないとする
量子力学を説明し、時間は
エントロピーが低いところから高いところへと流れていく、その逆はないと説く(第2部)。
まだ上巻を読み終えた段階ですが、本年で私にとってはダンドツに面白い1冊でした。