自公政権とは何かー「連立」にみる強さの正体 中北浩爾

2019年5月10日 第1刷発行 2019年5月30日 第2刷発行

 

はじめに

第1章 神話としての二党制

第2章 連立の政治学

第3章 非自民連立から自社さへ

第4章 自公政権の形成と発展

第5章 なぜ民主党政権は行きづまったのか

 4 自公政権の復活

第6章 自公政権の政策決定とポスト配分

第7章 自民・公明両党の選挙協力

おわりに

 

表紙裏に「2016年の参院選以降、衆参両院で過半数を占める自民党は、単独政権を作ろうと思えば作れるのに、そうしない。なぜか?本書は自公政権を中心に多角的な分析を行い、強さの理由を解き明かす。日本政治の”今”を深く理解し、今後の展望するための必読の書!」とあったので、読んでみた。

特に平成5年以降の、政治改革だとか言って大騒ぎになっていた時代のことを、ぼんやり思い出した。そして自民が返り咲き、第1次自公政権が出来た後、民主党政権になり、再び第2次自公政権が出来るまでの経過を振り返っている。

ところどころ、どうしてこういうことが起きたのか?解説不足ではないか?と思う箇所もあるにはあるが、それでも一連の経過を振り返って、政治学的・力学的な観点から、今の政治状況を分析している本としてはそれなりに評価できるような気もする。また出来るだけ客観的に書こうとする著者の姿勢も一定の評価ができそう。