数の悪魔 算数・数学が楽しくなる12夜 エンツェンスベルガー著 丘沢静也訳

2000年9月5日初版 2011年11月1日33刷

 

数学嫌いの少年ロバートの夢の中に出てくる、「数の悪魔」が、夢の中で少年をレッスンする。1、0、素数無理数(√)、フィボナッチ数、パスカルの三角形、順列・組み合わせ、無限と収束、オイラ―の公式、嘘つきのパラドックス(本にはないが「私は嘘つきである」という有名なパラドックス。真偽判明不能命題)等々が登場する。

著者は詩人で、難しい話を小説のような語り口で分かり易く語ってくれる。

無限についても、1,2,3・・・という場合、2,4,6・・・という場合、1,3,5・・・という場合、どれも無限だ。偶数は無限÷2=無限だし、奇数も無限÷2=無限だ。無限ってどういうこと?って考えさせてくれる。

深く理解することを目的にするのではなく、数学を好きにさせてくれる、数学って何か面白そう、と思わせてくれる、そんなお話が12夜分続きます。