超訳 自省録 よりよく生きる マルクス・アウレリウス 佐藤けんいち編訳(その3)

2019年4月30日第1刷発行

 

7 毎日を人生最後の日として過ごせ(152~175)

   152 君には長所がたくさんあるはずだ。・・数え上げてみれば、じつに多くの長所があるじゃないか。・・それでもなお、みずからすすんで低いところにとどまろうというのか?(5-5)

153 落ち込んでいるときに自分を喜ばせたいと思ったら、君といっしょに暮している人たちの長所について考えてみることだ・・さまざまな美徳が、自分の身の回りにいる人たちに体現され、そんな人たちが可能な限り一緒に集まって美徳を発散しているのを見るときほど、心喜ばせてくれるものはない(6-48)

154 毅然として立ち続けよ(4-49)

155 つらい目にあったときには、いつでもつぎの原則を忘れないことだ。「これは不運なのことではない。この不運を気高く耐え抜くことは、じつに幸運なことなのだ」(4-49)

156 最短コースを走れ(4-51)

157 ただしい道を歩み、ただしく考え、ただしく行うことができるなら、君はよどみなく幸福な人生を送ることができる(5-34)

158 最高の復讐とは、自分自身が相手のようにならないことだ(6-6)

159 いま生きている人をほめよ(6-18)

160 人間ができることは自分にもできる(6-19)

161 真実を追い求めても損害はうけない(6-21)

162 目を覚まして現実を見よ(6-31)

163 熟練の職人たちは・・技術の原理原則には固くこだわり、原理原則から逸脱することには絶対に我慢できない(6-35)

164 叡智を身につけた人は、幸福は自分の行動にあると考える(6-51)

165 人間の価値というものは、その人がなにに熱中しているかで決まってくるのだ。こころざしが高ければ、その人も価値も高いが、つまらないものに熱中していれば、その人の価値も低い、ということになる(7-3)

166 過ちを犯した人もおなじ人間だ(7-22)

167 肉体も安定しているべきだ(7-60)

168 非人間的な人間にも悪感情はもたない(7-65)

169 どんな状況でも冷静になる(7-68)

170 完全な人格とは、激することもなく、麻痺することもなく、なにかのふりをすることもなく、毎日を人生最後の日として過ごすことにある(7-69)

171 精神的な余裕が大事だ(8-8)

172 快楽は有益でも善でもない(8-10)

173 意見を変えるのも自由な活動だ(8-16)

174 君はなんのために生まれてきたのか?(8-19)

175 きょうできることは先延ばしするな(8-22)

8 自分の道をまっすぐに進め(176~206)

   176 自分の人生を築くのに邪魔者はいない(8-32)

177 傲慢になることなく受け取り、思い切りよく手放す心の準備をしておくこと(8-33)

178 仲間から離れてしまうのは利己的な人(8-34)

179 人がいやがることは自分にもするな(8-42)

180 他人にやさしくすることは喜びだ(8-43)

181 悪事をはたらく者は、自分自身に対して悪事をはたらいている(9-4)

   あることをしないために不正行為となることもある(9-5)

181 いまこの瞬間に満足する(9-6)

183 過ちを犯した人に寛大であれ(9-11)

184 自分の外側で生じることには、動じないこと。自分の内側から生じることには、公正さがあるように。意思と行為は、社会的にこうどうすることで完結するように(9-31)

185 人間の限界を超えることは神々に祈れ(9-40)

186 悪人がこの世に存在しないことはありえない(9-42)

187 君にとって悪しきこと、害をあたえるようなものは、君の精神のなかにしかないのだ(9-42)

188 恩知らずを責める前に自分を責めよ(9-42)

189 君はもともと耐えられるように生まれついているのだ(10-3)

190 よい評判を裏切ってはならない(10-8)

191 自信をもって自然体で取り組め(10-9)

192 自分の道をまっすぐに進め(10-12)

193 つべこべ言わずに善き人になればいい(10-16)

194 執着を捨てよ(10-29)

195 理性を持つ人間の場合は、障害を受けた状況をただしく利用することによって、さらに賞賛に値する人にもなるのだ(10-33)

196 なぜ自分はこれをするのか?(10-37)

197 社会のためにすることじたいが報酬だ(11-4)

198 同じ木で育っても、原則は違っていい(11-8)

199 心のなかでも不平不満はもたない(11-13)

200 悪いやつらが他人に害をあたえるさまを見て見ぬふりをしながら、自分だけは例外だと期待するのは、どだい無理な話であり、暴君のふるまいとしかいいようがない(11-18)

201 人生の目的を明確にせよ(11-21)

202 不得意なことでも習熟できる(12-6)

203 総合格闘家を見習え(12-9)

204 君の内なる真理と正義と自制心は、君の生命の火が消えてしまう前に、はやくも消えてしまうというのか?(12-15)

205 あやまちを犯した人は自分自身を責める(12-16)

206 全身全霊で正義を行い、真実を語ることである(12-29)

9 死を想え(207~231)

   207 名声はむなしい(4-3)

208 死後の名声など無意味だ(4-19)

209 すべては一日限りのものだ。記憶するものも、記憶されるものも(4-35)

210 死んだら名前ですらなくなる(5-33)

211 あらゆるものごとが忘れ去られるのも近い。あらゆる人から君が忘れ去られる日も近い(7-21)

212 名声は海辺の砂の山のようなものだ(7-34)

213 さあ、現在というこの時を、自分へのブレゼントにしよう(8-44)

214 私たちを導くのは哲学のみだ(2-17)

215 目の前にある人生の目標にむかって全力疾走するのだ(3-14)

216 人生は短い 地球全体もまた、宇宙のなかの一点にすぎない(8-21)

217 死を怖がるのは子どもだけだ(2-12)

218 死ぬことは、生まれることとおなじで自然の神秘である。複数の元素が結合し一つになり、再び分解しておなじ複数の元素になる(4-5)

219 いつ死んでもたいした違いはない(4-27)

220 生きている者はいずれ死ぬ(4-48)

221 人生を満足して終えよ(4-48)

222 死ぬことも人生の行為の一つだ。格言にあるように、死ぬこともまた、「いま手元にあるものをうまく処理する」だけで十分なのである(6-2)

223 死を恐れる必要はない(8-58)

224 死を軽蔑するな。死を歓迎せよ(9-3)

225 死と和解する(9-3)

226 死は人生の移行期と同じだ(9-21)

227 君が見ているものはすべて、すみやかに消滅する。消滅していくようすを見ていた人もまた、すみやかに消滅していく(9-33)

228 死もまた、自然にかなったものごとの一つである(10-36)

229 死ぬ覚悟をしておく(3-7)

230 どんな人にとっても人生の終わりは悪いことではない(12-23)

231 五年生きても百年生きても本質は同じだ(12-36)