石原莞爾と伊地知則彦 入江辰雄

昭和57年9月12日発行

 

著者は、一般には満州事変を起こした首謀者の一人で日本の大陸侵略の先駆者であるとされる石原莞爾だが、それは明らかに誤りであるという。石原は日蓮上人の遺文にもとづき全人類が日蓮上人の教えに帰一して世界は一つになるという信解をもって、21世紀初頭までに永遠平和実現の時を明示した。石原は「敗戦は神意なり」「国民総懺悔せよ」と呼びかけ、伊地知は「白毫相の光明を輝かせ」と霊なる父からの教えを受けた。祈りは永久平和の実現のために不可欠であり、同時に核戦争により生死の嵐にさらされるかそれを避けて戦火を浴び時に至幸至福の永久平和を実現できるのかの鍵もこの祈りにかかっていることを教えられた。その究明が本書の生命であるとする。

 

石原莞爾 入江辰雄

昭和60年9月20日第1刷

 

石原莞爾が生きていたとしたら?不世出の軍人にして軍事学者石原を、信仰者として捉えた希有の書。「最終戦争」から「永久平和」への鍵を示す。

裏表紙裏「人類史上はじめて戦争進化の法則を発見し、近い将来戦争はなくなり、永久平和が来ると結論した世界的軍事学者石原莞爾。彼が起したとされる満州事変および満州建国は、日中戦争、太平洋戦争とは異質のものであった。前者は、日蓮聖人の『諫暁八幡抄』の実践であり、後者は石原がとめるのも聞かず行った侵略戦争であった。歪められた歴史の真実をはじめて明かす警世の書。」

 

私の石原莞爾に対する関心に沿う内容ではなかったため、流し読みするのみ。もう少し石原莞爾の研究が進んだところで再読に挑戦してみようと思う。

 

日蓮聖人と石原莞爾

これも入江氏の著作のようだ。こちらはまだ目を通していない。いつか目を通してみよう。