昭和55年6月5日1版1刷 昭和59年2月23日1版15刷
①いじめられた“東京の子”
②ガキ大将を投げ倒す
③憧れのフランス駐在員に
④冷かし損ねて入社
⑤マルセイユ時代
⑥ハンブルク時代
⑦結婚指輪を失う
⑧メルボルンへ
⑨タイやマレーシアでの仕事
⑩北満に工業会社を建設
⑪ソ連軍の下に
⑫中共軍の下に
⑬妻の故郷に落ち着く
⑭三井物産の解体
⑮第一物産設立
・明治30年4月2日埼玉県生まれ。小学校時代はいじめられていたが、ある時、ガキ大将を投げ倒すと、周りの見方が変わった。一橋を出たのが大正7年。山下汽船の採用面接で古河へ行くことになっているが冷かし半分で来たことを打ち明けると山下社長から掛けられた言葉にコロリと参って山下へ入ったが、所属は山下石炭だった。山下を出て三井物産に入った。世界各国で海外赴任が続く。戦後、満州から帰国し、三井物産の重役が全部パージされたこともあり、常務取締役の末席に名を連ねた。三井物産へ解散命令がきた後、第一物産の社長を引き受けた。その後、三井物産社長、同会長を務める。